ディランに会いに(ROUGH AND ROWDY WAYS)
(ここから先の文章は、あくまでも個人的見解で、ディラン・ファンにとっては気分を害する可能性があります。)チケット購入が決定してから、4月8日(土)大阪フェスティバルホールに向けて準備開始。Apple Musicで「はじめてのボブ・ディラン」を選択して、クリニックの行き来と業務の合間に聞くように努めた。「あれれ?」音痴な上、音感に乏しい僕には全く同じ曲調にしか聞こえない。家事の合間に聞いていた妻に尋ねたところ、やはり似た者バカ夫婦、全く同様の意見だった。「どれだけの曲を聞けば ボブ・ディランを理解できるのだろう」戸惑った。「コンサートを楽しめないかも?」不安がよぎった。「ディランだから、きっと『答えは風に吹かれている』なのだろう。」と自らに言い聞かせ腹をくくり大阪に向かった。
最近ライブと言えば、音楽の殿堂大阪フェスティバルホール。いつものように、定宿のホテルから徒歩でフェスティバルホールへ。今回は何かと異例づくしだった。4時開場、5時開演のフェスティバルホールの前には「チケットを譲って欲しい」と紙を掲げた外国人が数人立っていた。会場内に入って先ずは入念なボディチェックとバッグの中身確認。危険物はもちろんだが、オペラグラスや双眼鏡が禁止。携帯電話も館内では厳禁、スマホを取り出すよう促されスマホケースに入れられロックされた。したがって、メールのチェック、館内の様子や開演前の会場を撮ることができない。自分の席に座ればひたすらディランの登場を待って辺りを見回すだけ。舞台セットはワールドツアーの割には非常に簡素で薄暗く、2階席からでは舞台上の様子が伺えない。そうはいえ、流石に世界的に有名なミュージシャン、会場内には多数の外国人が参集していた。
定刻を10分ほど過ぎてライブは始まった。舞台照明はそのままなので、ピアノの位置が分かるぐらいでディランのポジションや姿は自分の席からほとんど見えない。もちろん大型スクリーンもない。「あれ、ディランのそっくりさんでも分からんよねぇ。」の素っ頓狂な妻の言葉に久しぶりに激しく同意。とは言え、本人なら御年80歳、80とは思えない伸びやかで透き通った声。しかも、凄腕ミュージシャンの演奏は音楽素人でも凄みを感じさせた。階下の外国人は、時にスタンディングオベーションを交えて拍手喝采を送っている。このライブがどれほど素晴らしいものか推察できる。しかし、いかんせんツアータイトル「ROUGH AND ROWDY WAYS」の名の通り、2020年に発売された同名のアルバムを一度も聴いたことがない。曲が全く分からず、曲調も一本調子でメリハリに乏しい(個人的見解)。MCは「Thank you」だけでほぼなく(あっても分からないが)、ただひたすら歌い続ける。「馬の耳に念仏」とはまさにこのことで、有り難いお言葉にあくびが50回以上出るほど。(もう一回続く)