私的医業経営論~経営コンサルタントを信じるな!~
下の写真は全く関係ありません。
題名は「未来のリーダー、太平洋の荒波の前で」
開業してまもなく、医師協同組合主催の医療経営セミナーに参加しました。誰もが知る有名な総合経営コンサルタント会社の主催でした。担当者曰く、先ずはマーケティングが重要。人口がどのくらいいて、さらにターゲットとする人口がどのくらいいるか。立地条件も大切で、駅の近くがよく、周辺に極力競合する医院がないこと。次に、ホームページを開設してください。それからすることは、自分のクリニックの特徴を示す用語を羅列して、ヤフーの検索の上位にヒットするようにしてください。1時間くらいの話が終わって、思わず挙手して質問(詰問?)しました。「あなたの言葉は、正直僕の心には届いて来ません。地域性があるのだから、都市部ではそれでもいいでしょう。しかし、田舎ではそんなこと必要なのですか。もっと、具体例を挙げて経営のノウハウを教えてもらえませんか。」と問うたところ、しどろもどろになって具体的な話は出てきませんでした。
ある医業経営のノウハウ書には、こう書かれていました。総収入=患者数X一人当りの単価です。したがって、患者数を増やすか、もしくは一人当りの単価を上げることが収入増につながります。・・・、思わず絶句しました。そんな事小学生でも理解できることです。別に医業関係に限った特殊な話でありません。どうすれば患者数が増えるのかを知りたいのです。そこにも書かれていたことは、広告と口コミが大事だと。「どうすれば「いい口コミ」を得られるのかを知りたいんじゃよ!」と思わず心の中で叫んでしまいました。患者増が見込めないなら、単価を上げるように努力して下さい。「患者さんを検査漬けにせーってことかよ。それこそ医は算術とちゃうんかよ!」と怒りに打ち震えました。
今まで経営コンサルタントと称する方に出会って話をしてみて、知識の整理や情報の収集という点では役立ちましたが、感銘を受けたことはありません(あくまでも現時点までですが)。人間的にもオーラがあって魅力のある人などいませんでした。大体考えればすぐ分かる事で、経営がうまく行く本当のノウハウを知っているなら自分で医者を雇って経営させているでしょう。◯◯理論を駆使してとか、◯◯理論に基づいてなどと話をするのですが、ほとんどがもうすでに誰かが発表した理論を自分なりにアレンジしているだけのもので、僕には机上の空論、他の誰かの声にしか聞こえてきません。自分が汗水流して努力し、自分の血となり骨となった情報、いわゆる「経験知」も踏まえて語れる人に出会ったことがありません。
なので、誰か僕に、開業以前から開業3年間で得たものを話させてくれる場所を提供してもらえないでしょうか。◯◯コンサルタントよりもよっぽど心の通った話を、1時間は余裕で話せますよ。