院長のコラム

京都での花見

初めての粋な花見 
今回招待いただいた着物の「イトカワ」のホームページから抜粋させていただきました。
11-4-23-1
4月9日、10日と京都の花見会に招待された。例年なら散っていてもおかしくない時期だったが、運良く満開の時期にあたった。今まで桜と言えば、山桜か、公園の桜か、道路脇の桜しか経験したことがなく、花見といってもゴザの上かもしくはパイプ椅子に座ってバーベキューか手作り弁当を広げて食べるだけで、風流とは対極の無粋なものであった。
しかし、今回は桜舞い散る古都京都で着物を着て花見をし、その夜は料亭で京料理を食し、そしておそらく一見さんはお断りであろうクラブで一時を楽しませてもらった。こんな粋な花見は生まれて初めてであった。

同じ近畿といっても、京都に行くのは学会だけである。日帰りもしくは学会前日にビジネスホテルに泊まって学会参加して、すぐに帰るのが常である。本格的に観光をしたのは、小学校の修学旅行以来である。「サライ」「和楽」「家庭画報」をクリニックで定期購読しているので、何度も京都が特集されていることは知っている。しかし、全く興味がないので読み飛ばす、いや読みもしない。
ちなみに、よく雑誌で料理店の紹介があるが、それも全く読まない。有名店で修行した若いシェフが東京で独創的な料理を提供している、といった記事があっても、上京する機会が年に数回しかなく、しかもほとんどが学会や研究会への出席なので一人旅行である。紹介されたお店に行く確立はほとんどゼロである。限りなくゼロに近い可能性の記事を読んだり、集めたりするのは無駄だと考えている。
以前、夫婦で上京する機会がありホテルオークラに泊まった。近場で食事をすまそうと言うことになり、たまたま入った感じのよさそうな店が、後日調べたら松久信幸さんの「ノブ・トウキョウ」であると知ったくらいである。

最初に招待されたと書いたが、今回は呉服店主催のものであった。何度かコラムで書いたように、両親の形見に20年ぶりに日の目を見せるため着物を誂えた。せっかくなら夫婦で揃えようということになり、最終的に軽自動車が買えるくらいの金額になった。なので、招待といってもキャッシュバックというか現物給付でしょ、程度に当初考えていた。
しかし、よくよく考えると、着物を古都京都へ着ていく機会を与えてくれ、その京都で着物を着て花見が出来、祇園の知る人ぞ知る料亭で料理に舌鼓し西日本の多種多様な顧客と歓談でき、しかも瀟酒なクラブで楽しい一時を過ごせた。今まで経験したことのない世界を教えてくれた。
もし、ある年齢に達して、京都を楽しみたいなと思いついて、今回のような雰囲気や世界を味わおうと思ったら、そこに辿り着くまでにいくらのお金と時間、労力がかかることか。当初、高くついたな、と思っていたが、初回の旅行から、遠回りすることなくしかるべきお店に案内してもらい、お金に換算できないモノを提供してもらえた。それ相応のモノを短期間で手に入れようと思えば、それなりの月謝が必要であることを改めて認識体験した。

その会席で、ご一緒させていただいた着物姿に貫禄のある初老の御夫人から、「あなたの着ているの黄八丈でしょ、いいものを購入したわね。」とお声をかけていただいた。こちらは呉服店の説明を何度も聞いて色々考慮して、それこそ清水の舞台から飛び降りるつもりの気合いで、最初で最後の着物と思って誂えた。その御夫人は、おそらくたくさんのお金と時間をかけ、回り道寄り道をして現在の境地に至ったのだろう、話し方や雰囲気で何となく分かった。その道の先達者から、まるっきり初心者の自分が褒められたのは、やはりそれなりの月謝を払ったからだろう。そしてこの場合、導いてくれた方、呉服店の姿勢や対応もよかったのだろう、とも思った。
今年の花見は忘れられないものになった。
この狭い入口の奥には天井が高く奥行きの広い展示場がありました。
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