院長のコラム

医師会からの卒業

2012.03.31

医師会退会最終回

c3v01

医師会退会の話が随分長くなった。このコラムを読んでくれている方の中には、今回の出来事が僕自身の特別な事例と思う方もいるかもしれない。しかし、生きていれば、皆何らかの組織に属している。「あなたが属している組織は、あなたにとって本当に大切なものですか。あなたは、そこで自分を押し殺していませんか。」、今回の一連の文章の中で問いかけたかったことである。「あなたならどのように振る舞いますか。」、機会があれば聞かせて(教えて)いただければ幸いである。

退会を正式に決めるまで1年近くかかったのには理由がある。ある先生からの助言に得心したからである。
「医師会をメリット、デメリットで考えるならデメリットが多い。しかし、各人で行えば大変な行政から依頼される仕事を、医師会を通して皆で分担している、ひいては地域医療に貢献している。あまり難しいことを考えなくて、ボランティア活動をしている、と思えばいいのでは。」  素直に受け入れることが出来た。

時代は動いている。与党が自民党から民主党に変わったが、その民主党も瓦解寸前の状態で今後の政局が見通せない。それはすなわち、誰が日本丸の舵を取り、その日本丸が何処へ行こうとしているのか、いまだもって全く分からない。開国か鎖国か、我が国がTPPに参加するかしないかで意見が2分されている。北朝鮮の不穏な動向に、周辺諸国との関係の危うさ。欧州の信用不安が今後世界経済にどのような影響を及ぼすか、先の見えない状況である。今までの価値観、今までのやり方が通用しない時代に生きていることを認識しなければならない。
一方、この春、医師会が新体制になることを年明け早々に聞かされた。何人かの幹事が交代したが、やはりいつもの面子がいつもの役職に居残った。酒席ではあるが、ことあるごとに変革を提言してきた自分にとっては納得のいかないものだった。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。」
誰が言った言葉なのか分からない。以前、ふと読んだエッセイの中に取り上げられていた言葉である。この言葉を読んだ瞬間、僕の心に稲妻が走った。以来、僕の好きな言葉の一つであり、迷った時には自分に言い聞かせる言葉である。
医師会退会を身近な医師に告げた時、あなた自身が変えて行けばいいのでは、と諭された。けれども、何も変わろうとしないものは変えられない。もし変えることが出来たとしても時間と労力の無駄、と感じた。
生来の直情的な性格に加えて、この5年間での経営者としての自信、それに「転んだ人を笑うな。彼は歩こうとしたのだ。」、有言実行をモットーとする生き方が医師会退会を決意させた。
今後どうなるか分からない、分からないがゆえに不安である。気高く歩き続けるかもしれないし、日和(ひよ)って医師会に土下座することになるかもしれない。いずれにしても、この春一つの転機を迎える。
この章を終えるにあたって、最近よく口ずさむ尾崎豊の「卒業」の最後のフレーズを刻んでおきたい。

卒業して いったい何解ると言うのか
想い出のほかに 何が残るというのか
人は誰も縛られた かよわき子羊ならば
先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか
俺達の怒り どこへ向かうべきなのか
これからは 何が俺を縛りつけるだろう
あと何度自分自身 卒業すれば
本当の自分に たどりつけるだろう

仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業

c3v01_2

長嶋雄一クリニックお問い合わせ

診療科目(内科・消化器科・胃腸科)
診察週

月・火

木・金
奇数週
(第1・3・5週)
8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 15:00
偶数週
(第2・4週)
8:00 ~ 12:00
休診日︓第1・3・5週水曜日、第2・4週土曜日/ 祝・日曜日