院長のコラム

カブキモノ

2013.03.24

傾奇者(かぶきもの)

4月になれば、きっとこんなパンツを履いています。
私の記憶では、確かにこのパンツを買いました。
昨日の夕食さえ覚えていないのに・・・、
真冬に買ったパンツのことまで、流石に覚えられません。

 傾奇者(かぶきもの)を調べると、「異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと」と書かれていた。
自身を傾奇者とは認識していないが、ヨウジヤマモトを制服にして、時には和装もする人間を周囲はそうみない。着るものだけならそうみなされても仕方ないが、誘っていただき入会した社会奉仕団体・経営者団体何れも、居心地が悪いと早々に退会した。極めつけは、医師会である。医師会会員から呆れられているが、反りが合わないものはどうしようもない。高いお金を払ってまで不愉快な思いをし続ける理由がない。一風変わったものを身に纏い、組織に属すことができないという点ではアウトロー、この地域でいう「やけもん」、傾奇者と言えば傾奇者かもしれない。ヨウジヤマモトを、黒装束と十把一絡で語られるのは心外である。それは、老舗メゾンと呼ばれるブランドは皆同じ思いに違いない。ルイ・ヴィトン、エルメスしかり、バッグだけで語られるのは残念な気持ちで一杯だと思う。
ヨウジの良さはカッティングやフォルムだと思っているが、ど素人の印象なので主観的で抽象的で具体的に説明できない。無理を承知であえて言うなら、パンツ(ズボン)の多様性だろうか。パンツは数十本持っているが、どれ一つ同じものはない。ノータックにタックが付いたもの、丈が長いもの短いもの、股上が浅いもの深いもの、太腿で太いもの細いもの、くるぶしまで真っ直ぐなもの細くなっていくもの、はては、袴のようなもの、モンペのようなもの、スカートのようなものからそのまんまスカートまで。今シーズンは、バルーンやラップパンツだそうである。「今日は何を着て行こうか?」迷った時は、先ずパンツを選び、次にそれに合う上着を選択し、最後に靴、が僕の服選びの順序だ。

着物は、着なれると面白い。粗相のないように立ち振舞わなければならない。着物にタレをこぼさないよう、袖に食べ物が当たらないよう細心の注意を払わなければならない。洋装では意識したことがない足の組み替えさえ一苦労である。トイレに行くともなれば、ギリギリでは間に合わない。ギリギリ一歩出前で中座しなければ、ハイ・サヨウナラである。何をするにも、この寸止めギリギリの緊張感が妙にたまらない。しかも、着物の素材と言えば、先ず浮かぶのは絹であり、絹素材と言えば手入れが難しい代名詞である。
昨夏、綿素材もしくは綿・麻素材の浴衣が重宝したことは、以前このコラムで書いた。手入れが簡単で値段が安く、汚してもあまり気にならない秋冬用の黒の着物がないか着物店店長に相談したところ、ウールを提案された。ウールといえば日頃慣れ親しんでいる素材である。慣れ親しんでいるが故に単純ではない一捻りきいたものを指示したら、イタリア製のプリーツが入った生地を提案してきた。
先日、開院記念日の食事会でこの着物を着て行き、スタッフに値段を当てさせてみたところ、数十万から数百万の答えが返ってきた。ざまあみろ、内心得意げな気分になった。生地・仕立て代込で十万満たない金額だったからである。デフレと云われるこの現在でも、イタリア製の比較的高級な生地を使ってスーツを仕立てれば、最低でも二十万円はみておかなければならないだろう。

傾奇者(かぶきもの)とは即ち、「異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと」だそうである。僕は、やはりカブキモノかもしれない。

懇意にさせてもらっている着物店店長お勧めのイタリア生地の着物。
一度男の着物会を、ぜひしたいものですね!!!

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