院長のコラム

独立記念日

二つの記念日

7回目の春を迎えるクリニックの、とある日の風景。
近隣の梅は満開です。

 独立記念日と言えば7月4日、1776年にアメリカ独立宣言が交付された日である。僕にも二つの独立記念日がある。

一つは、まさに7月4日、ただし日本時間である。新居での生活を始めた日である。結婚記念日はとっくの昔に忘れていたが、7月4日だけはしっかり覚えている。ちなみに、3月11日の結婚記念日を思い出したのは3年前である。
新居を構えようと決意したのは、大学病院勤務の単身赴任中であった。医師として10年目、自身の今後について色々と悩んだ時期だったが、大学人を続けて行く選択はなかった。当時それなりの立場を与えられていたので、半年前には上司に辞意を伝えるとともに地元へ帰る準備を進めた。その一つが自宅の建築であった。父親が亡くなったことがきっかけで出会った建築家の千葉さんとは、僕が単身赴任をすることになり一旦話が白紙になっていたが、再度連絡したところ快諾してくれた。
ところが、東京と和歌山では頻回に会うことも出来ず、また、こちらも自宅がなければならない切羽詰まった状況ではなかったので、基本設計に1年半も要してしまった。7月に地鎮祭はしたものの盆月にかかるということで、本格着工が9月、その後も鉄筋コンクリートのコンクリート打設時期や建築事務所の精度管理等もあり、工期は延びに延びて当初予定の引き渡しが3ヶ月ほど遅れた。このようなことがあり、足掛け2年半も要した我が家で生活を始めた日は、万感の思いが込み上げてきた。

もう一つの独立記念日は2月19日で、クリニックの開院日である。今年で7回目を迎えた。例年なら内輪の食事会で済ませていたが、昨年は休日のため開催しなかったこと、開院当初からほぼスタッフが総入れ替わりしていたこともあり、スタッフ及び関係者を招待する形式で記念日を祝うことにした。招待するからには、準正装を義務付けた。
普段、僕はスタッフと話さない。内視鏡検査で忙しいこともあるが、話をしても接点を見いだせないと感じているからである。熱く語ったことも一時期あったが、雇用主と雇用者の意識格差を認識させられるだけであった。変わって来なかったものにいくら説明しても、変わらないし変えられない。時間の無駄だし、自身でストレスを作るだけである。ある時期から、雇用主のお節介は止めることにした。しかし先日の開業記念日は、美味しいお酒に美味しい食事のせいか、久しぶりに饒舌になった。僕の背景のことや歩んできた経歴、どういう想いでクリニックを設立したか、考えるよりも次々に言葉が紡がれていった。説教じみた会になったかもしれないが、日常業務以外あまり語らない院長の一面を知ってもらういい機会になったかもしれない。

話は少し逸れるが、「この国には服飾文化が根付いていない。」とつくづく僕は思っている。週に何度か夜に外食するが、男性なら作業着やジャージ、もしくはデニムにブルゾンがほとんどである。流行りの女子会と称する女性グループとすれ違ったり出くわすこともあるが、振り返るようなことはまずない。たかが飲食とは言え、自宅で食事をしないという点では非日常である。着飾ることはもちろん、注文のタイミング、隣席に対する配慮、店の雰囲気を壊さない立ち振る舞い、自分なりの美学を持って飲食するべきだと考えている。
したがって2月19日は、相応なお店の相当な料理を正装で持って十二分に堪能できたことと思う。おそらく一番不味かったのは、院長のグダグダ話に違いない。

当日の僕の正装

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