和歌山県中小企業家同友会(3月支部例会)
開業医は経営者でもあり!
畑違いではありますが、3月の中小企業家同友会紀南支部例会において、経営者として新規開業医の立場から報告させていただきました。
北山様が例会の報告をまとめてくれましたので、ここに紹介させていただきます。
紀南支部3月例会報告 2008.03.13 於:田辺地域職業訓練センター
問題提起者 長嶋雄一氏 長嶋雄一クリニック 院長
☆ 自己紹介
父、長嶋伸幸は、いつまでも超えることの出来ない存在です。15年前の生活ニュースに掲載された父の言葉『大宇宙からみれば、また、悠久の地球や歴史から見れば人間なんて小さいもんですね。つまらないことにこだわってあくせくするのはばからしいことです。』現在のストレス社会における機能性胃腸症の増加を象徴するような言葉が語られています。医科大学時代に記述した私の想い「これから巡り合う何千、何万という患者さんのことを思うと期待と共に一抹の不安を感じる。僕はこの人たちに対し医者である前に一人の人間でありたい。」この想いは今も変わりありません。
医師としての生き様・・・誰に左右されることなく、群れずに歩き続ける
人としてのモットー・・・たった一度の人生 明るく・楽しく・気持ちよく
☆ 医師としてのキャリア
川崎医科大学卒業後、旭川医科大学の大学院に入学し、尊敬する並木正義教授に教えを請いました。平成7年医学博士を取得しました。道内各地の病院で地域医療に当たったことが認められ【財】早期胃がん検診協会に迎えられました。しかし、半年後父の病気で田辺に戻ることになりました。父の回復とともに田辺中央病院、国立和歌山病院に非常勤として勤務しました。この時に思ったことは「このままでは地域医療は危ない。今度、田辺に戻る時にはきちんと患者さんと向き合えるだけの知識と技術を持って診療に当たろう。」と強く思いました。その後、川崎医科大学消化器内科で胃腸疾患の権威である飯田先生の門戸をたたき勤務することになりました。平成14年には総合臨床講座の講師も務めました。平成15年、田辺に戻り南和歌山病院消化器科医長として就任しITナイフというメスを使った内視鏡治療を和歌山市より以南では私が初めて導入しました。平成18年からは県下の公立病院非常勤医師として新宮・串本・周参見・日高・那賀等で診療に当り、一週間に650キロ走らせるような生活をしました。他の人からは、そんなことしなくてもといわれましたが、私は、「田辺だけで通用する医者にはなりたくない。地域医療に貢献する中で知っていただきたい。」と考えていました。実際、開業した今、三重県、和歌山県下は紀ノ川市から新宮まで来てくださっている患者さんがいらっしゃいます。
☆思いを込めたクリニックの建設
平成19年2月19日、田辺市下三栖にクリニックを開院。医者は、医者になりたいという気持ちの強い人がなるべきであり、次世代に継承しないつもりで『長嶋雄一クリニック』としました。このクリニックの建設に関しては、建築家千葉学氏に想いを伝え、本当の意味で患者本位の病院を発信することを第一に、病院が穏やかにつながった空間となり一人で居ることと誰かと一緒に居ることの心地よさを同時に実現する豊かな空間をもつこだわりの建物をめざしました。新建築という権威ある雑誌にも取り上げられました。
☆ 医療経営について、理念・目的・方針の決定
基本理念は「ホスピタリティーの追求」・・・サービス面のキーワードは、笑顔のある、迅速な、安心・信頼・満足。ケア面では清潔・心やすまる、質の高い、自信に満ちた、をキーワードとしました。
どういう医療を目指すのかについては、予防医学から高度医療まで、生活習慣病から専門医療まで、急性期疾患から慢性期医療まで、西洋医学から東洋医学まで、臨床研究から実施医療まで。
クリニック憲章 1:患者さん中心の医療を心がけます。
2:地域医療に貢献します。
3:クリニックの向上に常に努めます。
スタッフの採用は公募はせず、知り合いの方々から責任感のある人を紹介していただいています。「長嶋雄一クリニックは、長嶋雄一のものではない。チーム長嶋の中では地位身分は平等である。クリニックの経営については、全員が力を合わせて進めよう。」と話しています。