院長のコラム

悲願、山本耀司氏と対面(前編)

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七時から始まったパーティーは、我々が到着した八時にはちょうど宴たけなわだった。人の混雑ぶりもそうだが、ほろ酔い加減の人々でワイワイガヤガヤごった返していた。青山のスタッフ以外知った人のいない場所、先ずは落ち着こうと地下一階に降りてスパークリングワインを片手に自分達の落ち着き先を探した。

すると、見たことのある青年が声をかけてくれた。現代美術作家笹田靖人さんの弟さんである。アウェイ気分でドン引いていたが、彼の声掛けで急に気分が和らいだ。来場者に囲まれ対応に追われている笹田さん本人に取り次いでくれた。数回お会いしただけなのに、緻密な絵を描く作家とは思えない鷹揚さで「長嶋さん、お久しぶりです。」と高らかに挨拶してくれた。恐縮することこのうえないところに、一緒に写真を撮りましょうとまで言ってくれた。こうなると、田舎者特有の厚かましさに加え、ギターをろくに弾けないのに公衆の面前で披露する厚顔無恥がムクムクと頭をもたげてきた。仕事を終えたばかりの空腹にアルコールも加速度を増した。そうこうするうちに、青山のスタッフもわざわざ挨拶に来てくれた。アウェイ気分がいつの間にか、ホーム気分に変わってしまった。

その場に馴染んできたような気がしたので場を一階に移した。周りを見回していると、栗原類君が目に飛び込んできた。そのままの栗原君が僕の数メートル側にいるのだ。そうこうするうちに、華やかな一行がエレベーターから続々と出てきた。写真家のレスリー・キー、高岡早紀さん、斎藤工君、モデルと思しき美形の数々、場の雰囲気が一層引き立った。さすがの僕も芸能人に声をかけるのには躊躇し遠目で眺めていたが、ノリの良いレスリー・キーならと、青山の店長さんにお願いしたところ快く写真撮影に応じてくれた。

華やいだ場ではあったが、そこに耀司さんはいなかった。青山のスタッフに聞いたところ、パーティー最初の方に会場に顔を出しただけで、事務所の方に引き下がってインタビューを受けているとのことだった。わざわざ和歌山から来てくれたという思いがスタッフを突き動かしたのか、着ていたライダースを脱ぐよう指示された。「こんな機会はそうそうないので一度頼んでみます。」とのことで、レザーライダースに、万が一の機会にと上京する前に購入していた油性マジックペンを託した。
しばらくしてスタッフが満面の笑みを携えて僕にライダースを持って来てくれた。見てびっくり、背に描かれた絵のど真ん中に大きく「Yohji Yamamoto」のサインが施されていた。以前お願いした時と異なり、太細両用ペンの極太で、これでもかという存在感を示していた。それを見た笹田さんは、「素晴らしい、プレミアものですね。」といたく感心してくれた。(つづく)
16-2-7-2

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