新建築 part 8
最後に
「新建築」と題して随分長い文章になりました。「新建築」に掲載されて何か変わった事があったかと言えば・・・、開院当初は、建物を見学させて下さいとか写真を撮らせて下さい、と建築関係の方が何人か来られました。インターネットで検索していたら、建築好きの方のブログでクリニックの写真に遭遇したことが2度程ありました。休診の時に来られたようなので何れもブラインドが閉じた写真でした。土曜日は研究会や学会等が多く隔週(偶数週)で休診にしているため、たまたま休みの時に当たったようです。素性の分かっている方なら(名刺をいただけるだけで結構です)基本的に内部の見学は勿論、写真撮影も可能です。
そして、「新建築」効果か、財団法人店舗システム協会主催、日本商工会議所/日本小売業協会/商業施設技術者・団体連合会が後援する、第16回BEST STORE OF THE YEARのサービス業部門でエントリーされました。しかし、残念ながら入賞には至りませんでした。クリニックをサービス業として捉える事に対しては全くもって異論はありませんが、その建築物を店舗として捉えられるとやや抵抗感があります。しかも審査員が健康な方で、一度もクリニックに足を運ぶことなく写真や図面からの判断の結果なので、私としてはなおさら合点が行きません。とはいえ決まったものは覆せませんし、エントリーされただけでも名誉なことだと自分に言い聞かせています。「新建築」に掲載されたこともあくまでもスタートであり、ゴールではないと私は考えています。つまり、建築家にクリニックを設計してもらうことが目的ではなく、いかに患者さんにリラックスしてもらうかが目的であり、建築はその一手段にしか過ぎません。我々スタッフは、日々この建物に込められた意味を体感、実感しながら、クリニックをさらに進化させ、来てくれる患者さんに評価いただけるよう多方面にわたり取り組んでいかなければと考えています。
最後に、苦しみに一番近いところにある診療所や病院が、もう少し快適な環境になるよう医療人の一人として祈っています。