院長のコラム

「伸阿会」

2017.03.12

医療法人-伸阿会・介護

 

当院は、本年二月十九日で節目の十周年を迎えました。私は常々、医師という職業は、なりたいとう強い意志を持った者がなるべきで、継承するものではないと考えていました。自分自身、医者の子供として育ったことが、その思いを強くさせたのかもしれません。したがって、一代限りであることを示唆するため、クリニック名に自分の名を冠しました。私の子供たちに余計な重圧をかけたくないという、私なりの親心でした。一代限りなので、私自身をクリニックに投影しました。誰が見ても診療所とは思えない建物が、人家の少ない元々資材置き場だった場所に建てられました。あれから十年、何の因果か長男が医学の道を歩むことになりました。

クリニック経営が軌道に乗り始めた五年目くらいから、父から譲り受けた広大な土地を有効利用する方法を模索しました。地域医療にどのように貢献すべきか思案しました。そして、以前から疑問に感じていたことがありました。医療と介護は密接な関係があるにも関わらず、介護事業に積極的に取り組む診療所はなぜ少ないのだろう、と。自分自身、内視鏡医としていつまで第一線でやっていけるか不安もありました。様々な理由、要因により、平成二十四年末に介護事業分野に進出することを決意し、二十七年六月十五日に介護事業所およびサービス付き高齢者向け住宅「ポータラカ」を開設しました。

診療所が運営・経営する介護事業所なので、クリニック同様すぐに経営が安定するものと考えていました。けれども、私の思惑は大きく外れてしまいました。一筋の光明が見えてきたのはつい最近で、軌道に乗り始めるまで一年半を要することになりました。とは言え、まだまだ経営基盤は脆弱なことに変わりありません。想像以上に順調なクリニック事業、かたや想定以下の介護事業運営、経営者として、このバランスをいかに取るか日々腐心しました。地域医療に優良なサービスを提供するため、どうすれば経営の効率化、安定性、永続性を推進できるか知恵を絞りました。長男の医学部入学もきっかけとなり、長嶋雄一クリニックを医療法人化することを決意しました。

法人名は「伸阿会」にしました。正直、字面はあまり良くありません。この文字が表現するもの、意味するものは何もありません。亡き父伸幸、母阿也子から一字ずついただいただけなのです。意味がなく字面も悪い語句ですが、ここには私のファミリーヒストリーがあります。私という人間の存在、私という人間の自己同一性は、二人の存在無くしては有り得ません。両親はこの世にもういませんが、彼らの精神性は、私を通して行き続けているものと確信しています。現世で彼らが出来なかったことを、私が敵討ちしているとも解釈しています。連綿と続く大きな何かに導かれているとも感じています。この春、次の十年に向けて、ある意味両親とともに、新たなスタートラインに立ちました。

 

医療法人-伸阿会・医

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