院長のコラム

ドン・ファンバブル

こんな感じです。

 六月十二日、史上初の米朝首脳会談が開催される。内容によって、世界情勢はますます混沌したものになるかもしれない。逆に、世界平和が一歩も二歩も前進するかもしれない。米朝首脳会談を見据えて、安倍首相はトランプ大統領との日米首脳会談に臨んでいる。世界的にも我が国にとっても歴史的転換点を迎えようとしている六月七日、NHKニュースウオッチ9のトップニュースは紀州のドン・ファンだった。思わず椅子からヒックリ転げそうになった。世間は、国際情勢よりも紀州のドン・ファンらしい。きっと、日大関係者はほくそ笑んでいることだろう。

現在、人口たかだか七万人の町に報道陣がつめかけている。ドン・ファンの自宅の周りには連日、報道陣の車やチャーターしたタクシーがずらっと並んでいる。愛犬のイブちゃんを掘り起こした日には報道陣はさらにつめかけ、ヘリコプターも二、三機上空を旋回して辺りは一時騒然としたようだ。通常この時期、当地は梅取りの作業に人が取られサービス業は閑散期に入る。しかし、タクシーにホテル、現在、田辺ではドン・ファンバブルが起こっている。

その余波は僕にも回ってきた。ドン・ファンの葬儀に供花したからだろうか、六月一日の夕刻、TV朝日のディレクターと称する方が突然、「話を聞かせてほしい。」とやって来た。個人情報のこともあるため、差し障りのない程度でということを条件にインタビューに応じた。その際、顔を出すことに支障はないか、肩書を提示してもいいか問われた。常日頃、一視聴者として、顔を隠して声まで変えてインタビューに応じる人々に、「そんなに嫌ならインタビューに応じるなよ。」「ほんまにこの人、関係者か?」「この人、ひょっとしてテレビ局の仕込み?」応じる姿や話す内容にリアリティを全く感じなかった。何の因果か、とうとう自分に出番が回ってきた。思案した。自分自身は悪いことを全くしていない、ドン・ファンとの関係性や出来事を語るだけで誹謗・中傷するつもりは毛頭ない。顔・肩書をテレビに出すことを了承した。

ドン・ファンとは知人であるが友人ではない。氏が主催するパーティと称する会に何度か招待され、招待されたお礼をする際に世間話をする程度である。少々のビールでほろ酔い加減のドン・ファンはいつも、「百歳まで現役です。」、きっと下半身のことだと思うのだが、終始にこやかに話されていた。四千人の女性と付き合ったと公言していたそうだが、僕の知る限り、女性との自慢話や耳を覆いたくなるような下ネタはなかった。インタビューはディレクターの質問に答える形で、当初三十分程度のつもりが一時間にも及んだ。あまりに薄っぺらい内容に、「こんなんでテレビに放送されるのか?」内心不安になった。なので、放送の予定日時や番組を聞かなかった。

六月二日の夜九時半頃、購入したラックを組み立てていたら高校の同級生から珍しく電話がかかってきた。「ドン・ファンの犯人誰やと思う?」当初何のことかさっぱり分からなかった。「あんたテレビに出てたで。」と友人、「ほんまに放送されたんや。」と僕。自分の功績でテレビに出たわけではないので、正直、これっぽちも嬉しくなかった。「来る者は拒まず」「すべての現象には理由がある」、自分の人生に対する姿勢、持って生まれたサービス精神が、後に後悔することになるとは、其の時はまだ分からなかった。

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以前は、こんな塀はありませんでした。

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