院長のコラム

何もしなければ何も残らない

WHOは、「早歩き程度の運動を週150分以上行うのが効果的である。」と推奨している。僕は、コロナ禍の前、週に二度、一時間程度必ず泳ぐようにしていた。四十代半ばから健康を意識するようになった。健康というか、体重が増えるのに比例して下腹の贅肉が如何ともし難くなったからだ。様々なトレーニングを試行錯誤して辿り着いたのがスイミングである。けれども、週二度の水泳だけではなかなか痩せなかった。WHOやハーバードメディカルスクール教授の提言を参考に、週一もしくは二回、三十分程度のウオーキングを追加したところ、みるみる体重が減っていった。

週二回のスイミングは、月曜夜のレッスンと水曜午後の休診時間を利用している。ようは、半ば義務化しているのだ。けれども、仕事後のウオーキングは、空腹が理性を押し止めようとするため最低週一回といえども億劫である。どのようにモチベーションを上げるか苦心した。その末に到達したのが、「健康貯金」という考え方である。お金の貯金のように、「運動は健康にとっての貯金」と考えるように努めた。ちょっとした意識改革で、すんなりウオーキングにも取り組めるようになった。歩き始めれば早歩きからジョギングへ、体調の良い日には四十分程度運動する。運動をすれば汗をかく、汗をかけば心身ともにリフレッシュする。夕ご飯も美味しい。このように思考回路を少し変えただけで、週150分以上の運動を楽々クリアできるようになった。

またWHOでは、主要筋肉全てを動かす筋力トレーニングを週に2日かそれ以上取り入れることを推奨している。少し前から、NHKで「みんなで筋肉体操」という番組が放送されている。「かっこいいボディーをつくる」というスローガンのもと、美ボディを持った男女がひたすら筋トレメニューをこなすという番組だ。根が単純なので「あんなになれたら!」何度かトライしてみたが、1セット終えただけで音を上げた。絶対に無理。「人前で体を曝す機会なんてないし、そもそも俺の体を見たいなんていう好事家はおらへんやろ。」と言うことで筋肉体操は断念した。けれども、疾病予防といま話題のサルコペニア予防のためには筋力トレーニングは欠かせない。

ここでも、「運動は健康にとっての貯金」、少しずつ身近なことから最近始めた。起床後と帰宅後に、腹筋と腕立て伏せ、そしてスクワットを1セットだけしている。自分でも「こんなんで大丈夫か?」と疑うところもあるが、「塵も積もれば山となる。」という信念のもと、ひたすら日課をこなすようにしている。それと、ながら筋トレを取り入れている。診察室から内視鏡室に移動する際、ゆっくり息を吐き切った最後に丹田(臍の下5cm程度)を意識して全身の筋肉に力を入れる。平日だと10往復以上、時には20往復することもあるので埃くらいにはなっているだろう。それと、座り仕事の時はどうしても猫背になりがちなので、やはり丹田を意識して背筋を伸ばすようにしている。

最近の僕の健康法を述べてみた。医者だからといって何も特別なことはしていない。自分の生活リズムに合わせて、気負うことなく無理なく出来ることを継続しているだけなのだ。中身よりも習慣化することが大事だと実感している。いつまで生きられるか神のみぞ知るところだが、もし長く生きられるのなら、ぼけずに健康でいたい。その貯金を今しているところである。「何もしなければ何も残らない。」、声を大にして言いたい。

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