院長のコラム

K先生に会いに(1)

5年を切った残された人生、悔いなく生きようと思っている。思い立ったが吉日、「それじゃ、また!」なんて社交辞令は極力回避するよう最近は意識している。先月も、以前から気になっていた和歌山市の有名寿司店を、勢いに任せて弟に紹介してもらった。同席した弟のお陰とは言え、気難しいと耳にしていた大将にすんなり受け入れられた??ように思えた。「またのお越しを」と言う言葉は、儀礼的なものではないと信じている。名店を訪れた経験はさらに積み重ねられ、また次に続くものと感じた。

ひょんなことから医大の同級生とつながった。K先生は埼玉在住の開業医である。大学入学当初連れ添っていたが、クラブ活動や新たな人付き合い等でいつの間にか疎遠になってしまった。その名前を聞いたのは5年以上前だったろうか、「先生は川崎医科大学卒業ですか?K先生はご存知ですか?」と前任地が埼玉だった製薬会社担当者から突然尋ねられた。「(おおおっ!)懐かしい、K先生は元気?」と問うたところ、「大変評判のいい先生で、いつも忙しくされています。我々MRにも大変気さくな先生です。」との返答。入学時に仲良かったものの卒業時に将来のことを語り合えなかった後ろめたさがあってか、以来K先生のことが何となく気になっていた。ある夜、「年に数回上京する機会があるよなぁ。なら、K先生に会えるかなぁ?」深酒してぼんやりとした脳裏にふと過ぎった。なぜ、その瞬間そう思ったのか、よく分からない。神が突如降臨したとしか説明しようがない。僕は直感を信じている。なら善は急げ、翌日、闇雲にクリニックにメールしてみた。しばらくして丁寧なメールが返ってきた。以来、LINEや携帯電話のやり取りが始まった。やり取りをする中で、K先生に無性に会いたくなった。「K先生に会いに上京します。その節はよろしくおねがいします。」と一方的な決意のLINEを送った。

今夏、ルイ・ヴィトンのイベントに声をかけられた。六本木の東京ミッドタウンで開催される「SEE LV」展とは別に、六本木ヒルズ店を改装したサヴォアフェールイベントも開催されていた。前者は予約制ながら誰もが見られる。方や後者は招待制である。日頃見ることの出来ない家具やオブジェ、トランクが一堂に介する貴重な場であり、購入するしないは別として目の保養には最高である。予定のなかった夏休みを休みらしくするため、急遽上京することに決めた。8月10日水曜日、飛行機とイベントの夕刻枠はどうにか取れた。あとはK先生である。翌日は祝日とはいえ平日の夜である。急な電話にも関わらずK先生から快諾を得られた。しかも、集合場所はK先生が会員のお台場にある東京ベイコート倶楽部、手はずは整った。

学歴コンプレックスと自らの性分のため、友人と言える友人はほとんどいなかった大学生活。自分が蒔いた種ながら、早くここから逃げ出したいとずっと願っていた。北海道の大学医局を選んだ訳は、卒業大学から遠くに離れたかったからかもしれない。そんな僕も50を過ぎて焼きが回ってきたようだ。奇妙なこだわりが少しずつ失せている。2年前に山口在住のM先生に会いに行ったのを契機に、大学の同級生に会いたい気分になった。もう5年もない人生、悔いなく生きようと思っている。

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