コタツ記事
少し前フジテレビで、黒木華主演の「ゴシップ#彼女が知りたい本当の◯◯」というドラマが放送された。大手出版社が運営するニュースサイトの立て直しに不器用で無垢な主人公が異動することにより起こる波紋と波乱を描いたドラマ。決して派手さはなかったけれども、ネットニュースの現状や問題点を描き、メディアはどうあるべきかを考えさせられる社会派ドラマの一面もあった。「コタツ記事」、劇中興味ある言葉を知った。Wikipediaによると、「独自の調査や取材を行わず、テレビ番組やSNS上の情報などのみで構成される記事、コタツの上だけで完結できる記事」と定義されている。ネットユーザーの興味を引いてページビューをかせぐことのみに特化し、見出しもユーザーにクリックさせるためにセンセーショナルなタイトルを付けるが、記事の中身がスカスカなものが多数存在する、とも付記されていた。少し前から常々疑問に思っていたことが、スッキリした。
とあるポータルサイトのニュース配信元を見てみた。最近書店に行かないので雑誌の現況はよく分からない。かつての記憶をたどるなら、ゲンダイは「週刊現代」、ポストセブンは「週刊ポスト」と「週刊女性セブン」、女性自身は「週刊女性自身」が母体なのだろう。前2者はスキャンダラスな見出しとヌードグラビアが売り物。子供ながらに「大人になっても(たら)こんな雑誌だけは買いたくないぁ。」と思ったものだ。後2者は、昔ながらの美容室でしか見たことがなく、「おばさんって、こんなこと(話題)に関心あるんだぁ。」と妙に空恐ろしくなった。ということは、三つ子の魂百まで、きっと雑誌同様の取材方法とニュース配信法を踏襲しているのだろう。その他の配信元は、「FRIDAY」「smartFLASH」の写真週刊誌とスポーツ新聞各社。言うまでもなく素性は分かる。これらのメディアは日本の現実や将来は二の次で、「他人の不幸は蜜の味」買って見てくれさえすれば何でもいいスタンスである。「コタツ記事」とはよく言ったもので、ネットニュースの側面を的確に表している。最近の、香川照之氏や旧統一教会へのバッシングを見ているとよく分かる。
朝日新聞と関連誌AERA、毎日新聞、最近なら東京新聞が配信先のネットニュースは絶対に見ない。記事タイトルだけで内容が分かるし、ページビュー数に貢献、ひいては広告料に寄与すると考えるだけで虫酸が走るからだ。彼らの主義主張は、ミクロ的には反政権、マクロ的には親中韓・反日米運動と考えておけばだいたい間違いない。良く分からないのは、ポータルサイトニュースがコタツ記事と反日報道で汚染されていることだ。しかし、これはネットニュースに限らない。TVニュースも同様で、声の大きなごく少数意見は取り上げても、サイレントマジョリティーに対しては耳を傾けようとしない。我々保守層が納得理解できる論評はとんと見ない。したがって、ニュースの裏側はyou tubeで補完している。そうすると、この世界が如何にペテンに満ちていることがよく理解できる。
ところで、香川照之氏が炎上状態である。彼の行動はどう考えても蛮行だ。しかし、3年前の破廉恥行動がなぜ今頃になってぶり返されたかだ。刑事事件になっていなければ示談も成立していると聞いている。「なぜ今頃?」、背景と真実を知りたい。ドラマ「ゴシップ」の世界なら瀬古凛々子がきっと真実を暴いてくれるに違いない。しかし、現実は、強いもの叩けるものは完膚なきまでに叩きのめす、である。情報化社会によって、我々は思考停止状態に陥ったのだろうか?