院長のコラム

佐野元春の「ザ・ソングライターズ」 part I

2010.03.1

佐野さんデビュー30周年

10-3-1

ここ最近、2誌で佐野さんの特集記事を読みました。一つはカー雑誌「ENGINE」3月号、もう一つは「BRUTUS」3/1号〜日本のロック♡愛〜です。前者はデビュー30周年を迎えたことに敬意を払い、後者は「日本語ロックの開拓者」として取り上げています。
そして両者とも言及しているのは、昨年7月から9月にわたってNHK教育テレビで放映された「ザ・ソングライターズ」という番組についてです。佐野さんの「(〜省略〜)テーマは歌詞、つまり音楽における言葉が一体どのように生み出され、多くの人に届いているのか、学生達と探求していきます。僕はポピュラーソングライターこそ、が現代の詩人なのだと思います。(〜省略〜)ポップソングは時代の表現であり時代を超えたポエトリーだ、と僕はそう思っています。」というセリフから始まる音楽番組でした。佐野さんがホスト役を務め日本のソングライターをゲストに招いて対談する、というよりも、まさにトークセッション、ホストとゲスト、そして学生達が「音楽における言葉」をキーワードに紡ぎ出す「双方向性対談グルーブ体感セッション」といった印象でした。

BS・NHKを見ている人にはご存知のように、おそらく佐野さんが意識したと思える知る人ぞ知る番組、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」という番組があります。アメリカを代表する演劇専門学校「アクターズ・スタジオ」の副学長であるジェームズ・リプトンが、学生達を前に著名な俳優達にインタビューする番組です。普段はハリウッドセレブと呼ばれている俳優が、嬉々としてかつ真摯に質問に受け答える様を見ると、セレブと呼ばれちやほやされている姿は表層だけのごく一部分で、一流と呼ばれるからには才能はもちろん涙ぐましい努力、そして精進が必要なことを嫌がおうにも知らされました。
かたや日本にも「プロフェッショナル一流の流儀」や「情熱大陸」などその人物像にクローズアップした良質な番組があります。しかし、一方は司会者(脳科学者)とその道のプロ、もう一方は聞き手不在(質問者が画面にでてきません)で、確かに両番組ともその人物に肉迫しているのですがその内面を十分に引き出せていない、といった印象が僕にはありました。

今回の佐野さんの番組を見ていると、「えっ!こんなこと言ってもいいの」というネタばらし、「あっ!そうだったんだ」という実話等々、素人が聞き出すことが出来ない逸話が直接本人の口から聞くことが出来ました。お笑い芸人、タレントのないタレント、日本語のうまい外国人、無責任な評論家が跳梁跋扈するこの日本のテレビ番組の中で、我々が日々接する音楽、特に「音楽における言葉」に焦点を当て、歌詞を芸術の域までに高めようとするその態度、姿勢に革新性を感じ、このような上質な番組に出会えたことは奇跡としかいいようがありません。

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