クリニックについて
ご挨拶
ホスピタリティへの発想から
私がいだいていた病院なり診療所のイメージ。
雑然とした空間、硬く冷たい長イス、独特の匂いに澱んだ空気、山積みされた昔の雑誌や漫画、短い診察時間に長い待ち時間、融通の利かない事務的な対応。
ホスピタル(病院)はホスピタリティ(おもてなし)を語源としているはずなのに、具合が悪いから診察に来ているはずなのに、待っている間にさらに悪くなっていくような雰囲気があります。
患者の立場になった、居心地のいい快適な診療所が可能かどうか、開業するにあたって得た結論は「自分自身が行きたくなるクリニック」でした。
クリニックにいながら、周りの風景はもちろん、光、風、雲の流れを感じることが出来る快適な空間、そこに流れている曲は「ピアノジャズ」や「ボサノバ」、置かれている雑誌は自分の読みたいものだけ、置かれている家具は自分が気に入ったものだけ、クリニックというある意味公共施設が、恥ずかしいくらい私的なものになってしまいました。