院長のコラム

「極悪女王」への道

今秋のドラマは「ブラックペアン シーズン2」が好評とネット情報を得た。あらすじを見たら、「若き世界的天才外科医」、「莫大なお金で手術を引き受ける請負人」という文字で拒絶反応が。医療の現場において天才的なんて言葉は似つかわない。一見天才的に見えても、弛まぬ努力と数多の失敗が背景にあることを理解しなければならない。「ローマは一日にして成らず」、ある程度の経験と年数を要するから若くして超絶技巧の外科医にはなれない。百歩譲って天才外科医に成れたとして、外科は個人プレーが不可能でチーム医療で行うもの。大谷(翔平)君一人だけで試合に勝てないように、医療の世界もチームの手厚い支援があって個人が輝くのであって、一医師だけが輝く手術なんてあり得ない。ましてや、公的医療機関で病名のついた疾患に対して自由診療で手術を行うことなど、この日本ではほぼ不可能。個人もしくは病院が全額負担するなら別だが。初期設定が受け入れられないから、僕にとっては観る以前の話で録画予約しなかった。

今秋の地上波ドラマを総括する。月曜日はフジテレビ「海のはじまり」と「マウンテンドクター」。前者は第一話を見て速攻脱落、後者は一度も観ることなく録りためただけ。医療ドラマは僕の中では敷居が高い。 火曜日はTBS「西園寺さんは家事をしない」とNHK「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」。火曜日は両者とも完遂、両方とも秀逸でハートウォーミングなホームドラマ。特に「かぞかぞ」は2024年の傑作候補。 水曜日はフジテレビ「新宿野戦病院」。敷居の高い医療ドラマだがクドカン脚本が閾値を下げる。設定はともかく医療監修はしっかりしていた。クドカン得意の笑いあり涙あり。それだけに終わらず機知に富んだセリフに何度も頷かされた。 木曜日はTV朝日「スカイキャッスル」。韓国ドラマのリメイクだから驚きの展開の連続。 金曜日はTBS「笑うマトリョーシカ」。前半から中盤まではどんどん引き込まれたが終盤で意味不明に。櫻井翔君演じる清家一郎に小泉進次郎議員を重ね合わせた。 日曜日は読売テレビ「降り積もれ孤独な死よ」。最終話直前までは今秋イチオシのドラマだったが、最終盤で「えっ?それで終わり、、」不完全燃焼感が拭えない。

子供等も最近テレビドラマを観ているようで、やはり「ブラックペアン」が超オススメとのこと。僕は確固たる信念のもと断固拒否したけれど、妻は面白そうだからとNetflixで鬼の居ぬ間(夫が就寝してから)に観始めた。医療云々のことはさておき、やはりドラマとしては興味深いようで夜遅くまで視聴していた。それよりも、「家でいつからNetflixみれるようになったん?」それが不思議だった。ならと、ゆりやんレトリィバァが撮影中に大怪我をしたことが話題になった「極悪女王」が配信されるから観ようと勧めた。

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