院長のコラム

「Top Gear」

2012.05.19

英国の自動車番組

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最近テレビがつまらない。テレビをつけると、出ているのは大体お笑い芸人かお姉型(所謂ホモ?)だ。内容がおもしろいものでも、彼らのリアクションやコメントを聞くとげんなりする。ドラマも食わず嫌いなところがあり、見てみたいと思わせるキャスティングのドラマがない。むしろ、EテレやNHKスペシャルが面白くためになる。そんななかで、唯一欠かさず録画して見ている番組が「Top Gear」である。

「Top Gear」は、イギリスの公共放送局であるBBCで放送されている自動車番組で、日本では土曜深夜にBSフジで字幕つきで放送されている。高級車も大衆車も、スポーツカーもファミリーカーも、価格・ブランドなど関係なく、白煙をもうもうと吹き上げながら爆走させ、司会者3人が歯に衣着せぬコメントで一刀両断である。日本の評論家で誰もけなすことの出来ないポルシェも例外ではない。皮肉たっぷり嫌味満載のコメントではあるが機知に富んでおり、言い回しの妙や的確な評価のためイヤらしさを感じさせない。企画も満載で、何よりも映像がきれいで、クルマ好きにとってはたまらない1時間である。
同じ公共放送局である日本のNHKが、同じような番組を制作出来るかと言えば先ず不可能である。仮に作れたとしても、放送した途端多数の苦情が寄せられ、即番組打ち切りになることは間違いない。日本の民放で放送されている自動車番組は、「太鼓持ち」「提灯持ち」と評されるように、決して特集するクルマをけなすことはない。場合によってはメーカーの担当者も出演しているので、自動車評論家が評価を下す番組というよりも、タイアップ宣伝番組として観る方がイライラせず気分的には楽である。

「Top Gear」を観ていていつも不思議に思うのは、英国の国民性である。英国で先ず思い浮かぶのは、伝統の国である。産業革命・英国王室・大英帝国・シェークスピア等々、車ならロールスロイス・ジャガー・アストンマーティン等々、ファッションなら背広の語源になったとも言われるサヴィルロウ・バーバリー・アクアスキュータム(最近破産申請)である。次に思い浮かぶのは紳士の国である。日本の次世代のリーダーを養成するために設立された海陽学園が規範としたボーディングスクールは、英国のイートン校でありハロウ校である。イギリス紳士と言えば、自立(自律)した人間の典型例である。
不思議なのは、伝統と紳士の国である一方、パンクとフーリガンの国でもある。パンクは、音楽しかりファッションしかり反体制的であり暴力的である。フーリガンは言わずと知れた、サッカースタジアム内外での暴力行為と破壊活動を行う者の総称で、イングランドサポーターが有名である。僕にとっての英国は、両極端が混在しその両極端があって成立している国である。

先日、レンローバーイヴォークの購入を機に、ジャガーXJを長期試乗する機会を得た。僕は自動車評論家ではないので、エンジンやサスペンション、挙動や動作について詳細に評論できない。しかし、長年乗っているレクサスとの対比は可能である。性能はそれぞれ一長一短があり、総合的にみれば大差ない印象であった。異なるのは、アプローチの仕方だと思った。レクサスは微に入り細に入り枝葉から根幹へ、ジャガー・ランドローバーは根幹さえしっかりしていれば枝葉末節は気にしない、という全く異なる印象を抱いた。
機会があれば、またじっくり再考したい。

「Top Gear」という単なる自動車番組ではあるが、様々なことを考えさせてくれる自分にとっては良質な番組である。もっともっと、英国のことを知りたいと思う今日この頃である。

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