いざ、ヨウジヤマモト受注会へ!
ヨウジヤマモトとは三十年以上の付き合い。付き合いが長くなれば、通常の商品では満足できなくなる。レザー製品は別格として、目新しさやギミック、創意工夫が施されたものをどうしても求めるようになる。そうすると、価格が高騰し点数も限られてくる。コレクションでは大体40数体が発表される。一つのブランドだけをずっと見続けてきたからそれなりに目が肥えたし、自分の好みもはっきりしている。それでも、写真・画像だけ見て「これは絶対に欲しい!」という一点に絞られないのが現実。しかも定価が高騰しているから、以前は二点購入できたものが一点に絞らざるを得ない現実。「俺ら東京さ行くだ」、梅の花咲く極寒和らぎかける時期、二月十日土曜、初めてパリコレブランドの先行受注会なるものに参加してきた。もちろん闇雲に行くわけではなく、事前に三日間、一日あたり六枠、一枠あたり3、4組程度で希望日時を聴取され調整された。
二月十日土曜、指定された時刻二十分前に青山本店に到着。こちらは受注会があることを知っているけれど、知らなければ通常の営業と何ら変わりない様子。指定時刻に担当者と会場にエレベーターで3階へ。降りてすぐに商談スペースがあり、さらに階段を登った階上が会場になっていた。「おおっ」、決して広い空間ではなかったが、コレクションビデオで見た実物のサンプルがそこに集結していた。見回して見て、おそらくアトリエチームが会場設営に深く関わっていると感じた。長年コレクションを見続けてきたから、そのシーズンの打ち出しや押し出し、デザイナーの現在の気分が込められた洋服は何となく分かる。やはり、そのようなLookが天井から吊るされディスプレイされていたから。それはいみじくも僕が購入を検討していたセットアップだった。
試着室がないためパンツの試着はできないが上着は可能。185センチ以上あるモデルサイズのためやや大きいものの、「百聞は一見にしかず」、実物を見て素材に触れて着た時の体感や質感は何にも代え難い。何よりも比較検討できるのが良い。二次元画像であれこれ迷っていたのが嘘のように確信して選択することができた。一通り見て試着した後、気に入った商品を注文。ということは、絶対に購入しなければならないのだが寸分の迷いもなかった。この真冬の最中、来たるべき2024-2025秋冬はすでに終わった。例年なら気になっている商品の納期や価格を前もって聞いておいて、商品が納入されたら大阪にその都度クルマを走らせて試着しに行かなければならなかった。その手間隙や選ぶ逡巡を考慮すれば、上京することは安いもの。これはオム(男性)だけではなくファム(女性)も同様、いやファムのほうが写真や画像だけでは理解把握できないことが多く、男女かかわらず長年のファンにとって先行予約会出席は必須と今は感じている。
今年の二月に初参加して、以降夫婦合わせて三度受注会へ。端から見れば、「たかだか服のために」と馬鹿にされそうだが、「よく働き、よく遊ぶ」、ヨウジヤマモトの服選びが自分の仕事を維持継続するためのモチベーションとなりストレス軽減になっている。まさに、これを「生きがい」というのだろう。「服に興味を持ち続けている間はボケない。」、介護施設を運営している経験上断言できる。