院長のコラム

これも行動変容?

例年一月二日は、セール初日買い物初めである。年末に子供たちが帰省してきて、二日は一家で神戸・大阪へ車を走らせるのが我が家の恒例行事だった。セールとは言え、ヨウジやY-3は学生のバイト代だけでポンと買えるものではない。提示した予算内で吟味している子供達の姿を見るのが、成長を垣間見られるようで、親として嬉しくもあり微笑ましい。僕が彼等の年頃には、もう母はこの世にいなかった。したがって、家族皆で買い物に出かけた思い出が僕にはない。けれども父は、母親の不在を埋め合わせるかのように、何も言わず服を買うためにお金を出してくれた。そんな父も他界して二十年以上になる。「施されたら施し返す、恩返しです!!」という訳には行かない。父に出来なかった恩返しを、世代を超えて子供達にしている側面もある。

新型コロナ感染症拡大で、我が家の年末年始の過ごし方は随分変わった。年末恒例の一泊二日の温泉旅行は、今年、誰も言い出す者がいなかった。それならと、馴染みの三店におせち料理をお願いしたら十万円を優に超えてしまった。遠方に住んでいる長男は例年通りに帰省したが、次男・長女は一泊二日のとんぼ返りで、一家団欒となるはずの大晦日はくつろぐ間もなく慌ただしかった。その一因が、ヨウジヤマモトのセール日の順延である。例年は二日だったが、今年は一月末になった。「(服を)買ってもらえないなら帰る必要もなし。」とでも判断したのだろうか。「親の心子知らず」かつ「現金なやつ」と思う一方、「寄り付かないのは自立している証拠」と一家の主としては複雑な気分だった。もう一つのセールの目玉Y-3は、昨年、入店に一時間弱、入店後に一時間と閉口した。年末に担当者に連絡したところ、「落ち着いてからでどうですか。」と提案されたため、ヨウジのセールに合わせて伺うことにした。案の定、今年のY-3の買初めは二時間以上待ちだったそうである。

COVID-19によりサービス産業が大打撃を受けたことは周知の通りである。アパレル業界もしかり、人員整理や閉店、廃業や破綻が広がった。紳士服業界首位の「洋服の青山」を展開する青山商事㈱の株価は、年初来高値の1546円から一時446円まで落ち込んだことからも、この業界がいかに厳しいかが理解できる。常々僕は、冬の真っ只中、しかも年始早々からセールを行うことに疑問を感じていた。これは夏のセールも同様で、立ち上がりとセール時期を一ヶ月ずらすと、季節商品をじっくり楽しみつつ、次シーズンを少し先取りするくらいで塩梅がいい。今年、ヨウジヤマモト社は、例年通り一月中旬に春夏物の展開をしたが、セールは月末に遅らせた。そこにどんな意図があったか僕には分からない。おそらく、ロスレスの意識があったことは想像に難くない。月末にショップを訪れたところ、期中と来季の商品が並んでいた。買いそびれたお買い得セール商品を購入しつつ、横目で春夏の目玉商品を見ることが出来、地方に住んでいる僕にとっては一石二鳥だった。

去年末から年始の我が家の行動は、自主的なものから強制的なものまで随分と変容した。しかし、これは背景に自粛ムードがあるからであって、新型コロナ禍がある程度終息した暁には、社会は一体どのようになるだろう。全く従来通りという訳には行かない。コロナ禍を経験し学んだことから、我々の行動はどのように変化していくのだろう、誰も分からない答えられない未知の世界である。それがある意味、面白いと感じている。

よく見ているセレクトショップの画像を拝借

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