院長のコラム

アートなお盆に垣間見たこと

furuhata812

受験生を抱えるようになって、もう何年経つだろうか。長期休暇の家族旅行は、もう何年も行っていない。夫婦でバリに行ったのが三年前、非日常に身を任せ心身ともに寛いだのは遥か遠い昔のような気がする。今年も受験生がいるので、当然ながら海外旅行に行けない。そもそも行くお金がない。とは言え、無為徒食して日々を過ごすわけにいかない。そう思案していたところ、現代作家の古畑雅規さんから大阪阪神百貨店での個展の案内が届いた。以前から、東京の銀座にあるGINZA SIXに行きたいと思っていたので、これ幸いとばかり、お盆休みの大阪〜東京プチ旅行を計画した。

八月十二日の夜は、古畑さんと画商、我々夫婦四人の会食となった。ワイン通の画商が選んでくれる店はいつも間違いない。気心の知れた友人との会食には美味しい料理とワインが欠かせない。終始会話が途切れることなく、あっという間に時間が過ぎた。次の再会と次の作品を約束して別れた。翌十三日は、新幹線で長男と待ち合わせ東京に向かった。GINZA SIXにあるグラウンドワイが目的だった。以前渋谷パルコにあったが、パルコの一時休業に伴い一旦閉店となりギンザシックスに再出店となった。渋谷パルコで働いていたスタッフが僕のことを覚えてくれていたご縁で、ヨウジヤマモトとのコラボで其の名を世界中に轟かせた笹田靖人さんと再び繋がることが出来た。十七年のお盆は、現代作家二人との邂逅となった。

なかなか取れない折角の休暇、大阪と東京、何れも名のしれた一流ホテルを選択した。スイミングをするので、プールの併設されたホテルとなると高価なホテルに限られてくる。余談になるが、ほろ酔い加減が少し残った重だるい早朝、塩素があまり効いていない少しひんやりしたプールに身を任せるとリフレッシュしていくのがよく分かる。その後の朝食も何と美味しいことか。話は戻って、日本人にとってお盆は最大の仏教行事である。それは即ち、大都市のホテルに日本人旅行者が少ない時期でもある。今回、その事実を身にしみて知ることが出来た。

彼の国の旅行者の割合が特に多いように感じた。会話を聞かなくても、朝食場にサンダルに半パンもしくは短パンを穿いてきていたらほぼ間違いない。同じ東洋人でも身なり雰囲気が全く異なる。ビュッフェスタイルとは言え、「あんた、そんなに食べんやろ。」と思わず突っ込みたくなりそうなほどスクランブルエッグをテンコ盛りにしている子供を目の当たりにした。親もそれを注意しない。食べるかと思いきや、食後も食べ残しが多くテーブルが汚い。おそらく自国では富裕層なのだろう。確かにブランド物のTシャツを着て高価な腕時計をしているが、一人の人間として好感が持てなかった。僕は差別主義者でもなければ、排外主義者でもない。人の振り見て我が振り直せ、海外に出かけた時には一人の日本人として立ち振舞に気をつけなければ、違った意味で日本人としての先祖供養になった今年のお盆だった。

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