院長のコラム

クルマが来た!

以前、レクサスLX570に乗っていた。今回と違って、乗りたくて買い替えた訳ではない。たまたま妻の車の定期点検にレクサスディーラーを訪れたところ、僕のレンジローバー・スポーツが来年車検という話の流れになった。すると、「見積もりだけでもさせてください。」と担当者から懇願された。見積もってびっくり、想定外の下取り価格が出た。追い金もそれほど発生しない。ちょうど1年内に次車を検討していたこともあり、早い目に買い替えすることを即決した。乗り換えてもっとびっくり、5.7Lの排気量に対してレスポンスの悪いエンジン、重くて鈍いハンドル、転がり抵抗を抑えられないブレーキ、フワフワゆらゆらする乗り心地。モノコックとラダーフレームというボディ構造の違いはあるものの、レクサスLX570を一言で言うなら鈍重、イメージするなら巨大クジラといったところか。けれども、慣れとは恐ろしいもので、このどんくささがいつの間にか味わいに変わってしまった。

今回レクサスLX600への乗り換えは、以前と異なり十分納得の上である。価格は大差だが、大きさとレクサスのSUVフラッグシップモデルとしての格は、ランボルギーニ・ウルス後継機として引けを取らないと判断した。7月末に完成し8月上旬にはディーラーに到着していた。その後、レーダーとドライブレコーダー、そしてモデリスタのエアロパーツの取り付けがあり、しかもお盆休みも挟んでいたこともあり8月17日の納車となった。納車になってまだ間がないけれども、何もかもが想定以上だった。レスポンスの良いエンジン、取り回しのいい軽いハンドル、以前とは比べものにならないブレーキフィール、LX570の難点がすべて解消されていた。エアサスペンションかと思うくらいフワフワする乗り心地は、前車よりも上下動が抑えられていて慣れれば快適である。最近のレクサスは、SUVを含め段差をいなす足回りに味付けされている。しかし、LXは、そんなの関係ねぇといった段差を段差と思わせない、ゆるいと言えばゆるい、海に浮かんでいるような不思議な乗り心地なのだ。それは、助手席に乗っていても運転していても同じ感覚である。車に乗ることを意識させない、運転することを強要しない、何も考えずにお気楽に乗れるクルマ、フェラーリ・ローマと真逆の乗り物、それがLX600だ。

ランドクルーザー300とレクサスLXは、周知の通りエンジンと基本骨格は兄弟車である。もう一方の契約したランドクルーザーの納期は全く未定で、僕的にはおよそ3〜5年と考えていて、仕様決定の最終案内がディーラーから来るまで放置するつもりでいる。LXがここまで素晴らしければ、ランドクルーザー300にも期待が高まる。兄弟車と言えば、実はレクサスNXとハリアーが同じプラットフォームなのだ。レクサスNXは、かつてのオーナーで現在納車待ちである。奇遇にも、今回の乗り継ぎ問題でハリアーのオーナーになることが出来た。ハリアーは確かにいいクルマだった。けれども、兄弟車を乗り較べた実感は、「(ハリアーは)決して悪くない。」だ。「所詮、トヨタでしょ。」「トヨタのボッタクリ商売!」と揶揄されるレクサスだが、2〜3割の割増価格が払えるなら一度体験してみて欲しい。「悪くないけれども」のこの価格差を。とはいえ、ランボルギーニ・ウルスの半分にも満たないレクサスLXに十二分に満足出来ている。自画自賛しなければ誰も褒めてくれないから言うが、このような境地に至る経験が出来た我が人生は素晴らしいと思う。

 

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