院長のコラム

コネクテッド(スマート)・ウオッチ

腕時計バブルは一段落しつつある。2月下旬に二次マーケットで740万ほどの値がついたロレックス・デイトナ白文字盤。いまや200万も下がって530万前後で売られている。しかし、160万強の定価を考えると(9月に価格改定があり170万強に)、未だ持って破格のプレミアムがついていることに違いない。パテック・フィリップのノーチラス、オーデマ・ピゲのロイヤルオークなども同様の現象をたどっている。正規代理店は公表していないが、これらモデルを購入するためにはもはや購入履歴がなければ買えない。それもエントリーモデルではほぼ不可能で、ノーチラスを購入するためには最低限、同程度の金額の時計を事前に購入していなければならない。コロナ禍で旅行できない買い物に行けない、消費することのできなかったお金。冷え込んだ経済活動を支援するための様々な経済対策。これらの事象は一方で金余りを招いた。元々需給バランスが悪かった一部の腕時計モデルに、一層の拍車がかかってしまった。コロナ以前も確かに購入困難だったが、3〜4年待つ気概があれば廃番にならない限り手に入れることが出来た。こうなる前の景色を知っている僕には、この状況は異常としか思えない。腕時計熱は最近めっきり冷めてしまった。

近頃、アップルウォッチをつけている人をよく見かける。知人に聞いたところ、携帯のメッセージと着信履歴が確認でき(機種によっては電話も可)、心電図機能が付いていて心拍数や不整脈等の健康管理も出来る。機械式腕時計と異なり運動していても使える、とにかく便利らしい。とは言っても、「腕時計は男の唯一のアクセサリー、だからこそこだわるべき。」と遠い昔の価値観を拭いきれない昭和世代には、あのユニバーサルデザインがどうにも抵抗がある。エルメス版のアップルウォッチも発売されている。けれども、レザーストラップだけがエルメスで本体はそのまんま。機械式腕時計メーカーのタグ・ホイヤーとウブロからスマートウオッチも発売されている。タグ・ホイヤーは実機を手にとって見たけれども食指は全く動かなかった。ウブロは70万円という価格が、数万円からあるスマートウォッチの中で比較対象にさえならなかった。何れの時計も機械式腕時計の延長線上の外観で、敢えてコネクテッドウオッチを選択する魅力を見出だせなかった。

年初、ルイ・ヴィトン担当者から「新しいコネクテッドウオッチが発売されました。いかがですか?」と伺いの連絡が入った。その名もタンブールホライゾン ライト・アップ。ルイ・ヴィトンのコネクテッドウォッチ「タンブール ホライゾン」の第3世代に当たるそうだ。スピーカー(ホライゾン ライト・アップスピーカー)を購入した履歴があったため勧めてくれた。価格はホイヤー以上ウブロ未満と比較的高価だった。「スマホの時計版にそんなお金だせないよ。」内心思いながらすぐさまやんわり断った。

ところで、僕は、正規料金にプレミアムがついたモノを二次マーケットで購入したことがない。もちろん、今後も購入するつもりはない。定価は、あくまでもメーカーが設定した価格である。営利企業として、材料費や人件費それに広告費、最後にブランド料という曖昧な価値を上乗せしたものである。定価で購入したものが、二次マーケットで高値取引きされているのを嬉々として喜んで見ている。

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