院長のコラム

コンサートツアー「深海の街」


「深海の街」ツアーに参加するためには、至極当然だがオリジナルアルバム「深海の街」を予習しなければならない。2020年末に発表されたアルバムを、今更ながら聴いてみた。実に30年ぶりだったが、かつて自分がユーミンの曲やアルバムに抱いたイメージの延長線上で抵抗なく聴くことができた。「深海の街」というコンセプトに基づいた12個の短編小説群、特に3曲目「離れる日が来るなんて」から4曲目「雪の道しるべ」への流れに心迫るものを感じた。惜しむらくは我が心の鈍重さである。人生の半分を折り返し下るだけの人生、事業はある程度軌道に乗っている、子育ても一段落、何かを求め何かにすがる精神状況ではない。ユーミンが紡ぐ言葉や唄う情景に、かつてのように感情移入出来ない自分に呆然とするほかなかった。

6月18日(土)、診療終了後すぐに大阪に車を走らせた。コンサート会場への移動や翌日の予定を考慮して、フェスティバルホール横のコンラッド大阪に泊まることにした。今回は電子チケットサービスによる購入のため、自分の席が分かるのは当日正午である。残念ながら2階席最後尾だった。けれども、参加できただけでも良しとしなければならない。18時開演のコンサートは、「翳りゆく部屋」から始まった。ユーミンの歌とパフォーマンス、音楽とリンクする映像、緻密に練られた照明、サポートする凄腕ミュージシャンの面々、「これぞまさにエンターテイメント!」快哉を叫んだ。スペクタクル・ミュージックショーに引き込まれ、圧倒され、素直に感動した。以前、音楽番組に出演していたユーミンが、思いの外、声が出ていなかったことを危惧していた。しかし、杞憂に終わった。バックバンドの演奏に負けることなくしっかり聞き取れるように歌えていて安堵した。「誰が何と言おうと、やっぱりユーミンは天才やわ。」痛感した。

才能あふれるエンターテイナーと同じ時を過ごしながら、ユーミンに対して「醜態をさらすより、早く死んだほうがいいと思いますよ。ご本人の名誉のために」とかつてSNSに上げた反日分子のことを思い出した。50年もの間、エンターテイメントのメインストリームを歩み続けたミュージシャン。半世紀も第一線で走り続ける努力たるや、我々の想像を絶するものに違いない。しかも、自己満足だけでは済まされない。時に寄り添い、時には裏切られ、共に歩んできたのは大衆である。僕を含めて、ユーミンとともに生きてきた人々の無数の想いがそこにある。かたや、反日・反体制の立場にいることに何の疑問を持たず安住し、教育者でありながら大衆を馬鹿にし、自分と意見が異なる者に対して「死ね!」とのたまう選民意識。「白井某よ!一度でもユーミンのコンサートを見てみ!」、かつての激しい憤りが蘇った。複雑な思いが交錯するコンサートだったが、この年齢(五十半ば)、この時期(コロナ禍中)、この場所(大阪フェスティバル)で再会出来たことに感謝するとともに運命のつながりを感じた。なんちゃってファンながら、長いツアーももう少し、今回のツアーが無事成就することを祈念した。

コンサート終了後は、当初全く予想していなかった展開に。時間も時間なので、会場周囲で簡単な食事もしくはコンビニ弁当を考えていた。ところが、ランボルギーニのイベントで偶然知り合った兵庫在住の医師からコンサート数日前に食事の誘い。こちらの都合に合わせてくれ、21時から心斎橋のイタリアンで本格的コース料理を堪能した。素晴らしいコンサートに絶品の料理、久しぶりに至福の1日を過ごせた。コロナ禍の夜明けはもうすぐそこだ。

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