院長のコラム

スガラボ・ヴィー(SUGALABO V)

生活の基本は衣・食・住である。ご存知のように、僕は衣と住には並々ならぬ関心を寄せるが、食に関してはほとんど興味がない。衣と住は残るものだが、食は食べたら無くなる。しかも、その味わいは口の中から喉元までで、喉元過ぎれば栄養と排泄物の原料になるだけだ。だから、一流ホテルに泊まったとしても、夕食は近隣のビストロや居酒屋で済ませる。地方ならタクシーの運転手さんにコスパのいいお店を紹介してもらう。なので、一流名店やミシュランガイドに載るような店を訪れたことはほとんどない。値段に関係なく最終的にう○こになるものに、一人一万円以上使うことに抵抗感がある。逆に言えば、一万円もあれば十分に美味しいものが食べられると確信している。

ルイヴィトン、誰もが知っているハイブランドである。それが故、僕にとっては忌み嫌うブランドだった。持っているヴィトンのバッグと洋服のバランスが釣り合っていないと感じることが多い。バッグのイメージが先行して持っている方の個性が薄らぐ場合もあれば、逆に相乗効果でホステス風に映ることもある。誰しもがLとVのマークバッグを持っているがため、個性を強調するのが難しいブランドと感じていた。ところが現代作家のジェフ・クーンズとのマスターズコレクションを発表して以降、僕のルイ・ヴィトンに対する偏見は和らいで行った。特に、ヴァージル・アブローがメンズウェアのクリエイティブ・ディレクターに就任してからはストリートの要素が盛り込まれ、より身近な存在に感じている。ただし、価格は彼方の存在だが。近頃、携帯で音楽ストリーミングサービスを受けるようになった。するとどうしても、ワイヤレスイヤホンが必要になる。五十過ぎのおっさんがしていて違和感がなく飽きのこないモノということで「ホライゾン」を選択した。最近、アクセサリー類に気になるものが多い。

ルイ・ヴィトンメゾン大阪御堂筋が二月一日開業した。七階建ての建物で日本国内最大面積を誇るそうだ。今回、路面店世界初の試みとして、カフェ「ル・カフェ・ヴィー」とレストラン「スガラボ・ヴィー」が併設された。手掛けるのは「SUGALABO」の須賀洋介氏だ。氏の名前は、有名なフレンチシェフということだけは知っていた。これを機に少し調べたところ、そのキャリアに目が点になった。ジョエル・ロブション氏と言えば、かつてミシュランガイドの星を世界一持っていたシェフで、「フレンチの神様」や「フレンチの皇帝」と称される世界で最も認められた料理人の一人である。その片腕として、東京・ラスベガス・ニューヨーク・台湾・パリ等、星付きレストランの立ち上げに陣頭指揮してきた人のようだ。そのため、「ロブションの愛弟子」とも称されている。人気を博した「料理の鉄人」というテレビ番組の復活版「アイアンシェフ」では、「新フレンチの鉄人」に起用されたらしい。残念ながら、僕は「アイアンシェフ」を見逃してしまった。

彼は2015年、満を持して自身の店「SUGALABO」を東京神谷町にオープンさせた。その名のごとく、フレンチの気鋭須賀氏が実験的な料理を提供する研究所(Labolatory)という意味合いをきっと込めているのだろう。スガラボは、会員制かつ完全予約制のレストランで、会員の方から紹介してもらわなければ予約はもちろん入店もできない。大阪のスガラボ・ヴィーも同様である。相当敷居の高いレストランだが、何とご縁があり行けることになった。粗食家でかつルイヴィトンとは対極にあるヨウジヤマモトをこよなく愛する男が、スガラボ・ヴィーに行くことになった。「このご時世、何をやっている!」とお叱りを受けるかもしれないが、「現在の総自粛モードのままでは経済は回らない。」という信念のもと、日本経済の大河の一滴のため乾坤一擲、三月二十日突入してきた。

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