院長のコラム

ダイエットに王道なし

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「あなた、健康のために禁煙しなさい。」、煙草の臭いがプンプンする医者に言われたらどう感じるだろうか。「あなた、太りすぎですね、もっと痩せなさい。」、メタボ体型のドクターに説教されたら納得できるだろうか。「あなた、ストレスで心を病んでいますね。」、目も合わせずコンピューター画面にひたすら向かってボソボソと話す先生に心を開いて話せるだろうか。何を言いたいかと言うと、健康について一般人よりも遥かに多くの知識を持つ医師でも、自分と他人は別と考えている者が少なからずいるということだ。要は、医者だからといって何も偉いわけではない。余談だが、出張中の神戸で風俗関係の女性に性的サービスを受けた際、一千万円近いパテックフィリップの腕時計を盗まれた和歌山在住の医師もいるくらいである。

序文が長くなった。最近身を持って知ったことがある。それはまさに、ダイエットに王道なし、である。開業して以降、折に触れて体重を測定し記録してきた。この十年間で73.4〜68.4の範囲で推移してきたようだ。身長が174cmなので75Kg以上が肥満になる。どうにかこうにか正常範囲内は保ててきた。体重に加えて下っ腹の弛みがどうも気になり四年前から始めたのがスイミングである。三年前からは、週に二、三回の割合で通うようにしている。このお陰で贅肉はやや落ち、体重も70プラスマイナス1前後で落ち着いていた。

ご存知のように僕は平日一日一食主義者である。一日一食(平日)しか食べず、週に二、三回プールに行って一時間程度泳げば、もっと痩せるだろうと思う方もきっといるに違いない。それが違うのだ。スイミング以外の日は何も運動をしない。ハードワークをこなして帰宅すれば、満腹を感じるまで一気に食べる。一気に食べるので、抗えない睡魔に襲われて食後しばしソファで横になる。適度な運動を行い総摂取カロリーが人より少ない、いわゆる健康体であっても、こんな自堕落な生活をしていれば適正体重(ボディマス指数22)と言われる66.6Kgは不可能であった。

この夏、たまたま配信された医療メールマガジンに目が止まった。日頃の何気ない努力がダイエットに効果的と書かれていて、本当に他愛のない内容であった。その中の、一日二十分程度を目安に早歩きする、食後は極力体を動かすようにする、という項目に目が行った。その程度なら簡単と、スイミング以外の日は眠っていたランニングマシーンで可能な限り二十分を目安に歩くようにした。食事も一時間かけるようにし、食後は風呂を洗ったり洗濯物をたたんだり家事を手伝うか、趣味のギターを握るように努めた。すると、次第に体重が減ってきて何と直近では65Kgにまで落ちた。これは僕が二十代の頃の体重である。これ以上落ちると、「長嶋先生、ガンらしい。」と噂されるのでこれを維持していきたい。

医者のことを信じるなと前置きしながら言うのも何だが、僕のことを信じて欲しい。乱れた生活習慣のほんの一部を変えただけでダイエットが出来たのだ。誰もが分かっていることなのだが、その些細な発想転換と微々たる行動が一番難しいのだ。ダイエットに王道なし、今回のコラムを読んで、やぶ医者の実体験談を参考にしてもらえれば幸甚である。

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