院長のコラム

パテックフィリップとルイヴィトン(番外編)

今夏、パテックフィリップとルイヴィトンのラグジュアリーなイベントに上京してきた。久しぶりに非日常な世界に身を委ねてみて様々な思いが交錯した。一つは、「これがもし、十年前の四十半ばに経験出来ていればどうだっただろう?その頃に触れていたら、もっとラグジュアリーな世界を今頃堪能出来ていたかも?」だった。振り返ると、十年前は子育てと子供の受験、介護事業への展開等、経営的、金銭的、そして精神的にも余裕がなかったように思う。その前には、愛するヨウジヤマモトが会社更生法を申請して心の拠り所まで失いかけていた。おそらく、子供がなく、別事業に進出することもなければ、ラグジュアリーブランドや高級車をもっと早い段階で買えていたかもしれない。しかしだ、もし十年前の自分がラグジュアリーブランドを身に着けていたら、「分不相応!」、「若造、まだ早い!」きっと現在の僕は自身を喝破することだろう。

年齢を経ることはすなわち衰え老いること。体力、気力ともにどんどん覇気が薄れていくことを感じる今日この頃。けれども、円熟という言葉があるように、回り回って角がとれ、廻り廻って人間の何たるかを知り、巡り巡って動じることが少なくなった。仕事も子育ても経営も頑張った。もちろん楽しいことばかりでなく、悲しいことや辛いこともあった、耐えたこともあった。たくさんの人生経験を積み重ねてきた。ワインやウィスキーと同様、人間も熟成されていくように感じている。熟成されたワインに合う料理があるように、成熟した人間に合う身なりというものもあるような気が近頃している。五十を過ぎて公私にわたり一段落し、少し前にはヨウジヤマモトもV字回復を果たしていた。五十を過ぎてようやく機は熟した。そこで、偶然の機会と人との出会いがあり、パテックフィリップやルイヴィトンに導かれた。それはオーデマピゲでもプラダでも良かったのかも知れない。

これは何もモノ選びに限った話ではない。人生の選択を振り返ると、核心も確信もない行き当たりばったりの生き様。目標はなく目的意識に乏しい生き方。仕事もプライベートも、「縁と運とタイミングに導かれた人生」だったとつくづく思う。ただ、そこに安住することを良しとしなかった。迷った時には本質は何かを問い続けた。ベストではないがベターな決断を下した。決めた以上は迷わないと言い聞かせた。後悔はしていないと言えば嘘になるけれど、間違いだらけと思っていた僕の人生も、振り返ると及第点はあげられるだろう。お気に入りのバックと時計を身に着け悦に入っている僕の細やかな人生。亡き両親が生きていたら、きっと怒られるかもしれない。しかし、両親ともに経験できなかった人生を送れている。結局は、どんな時も自分の人生は自分で決めるしかないのだ。今なら自信を持って、そう子供達に伝えられる。

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