院長のコラム

パテックフィリップとルイヴィトン(1)

年老いること、それはすなわち死ぬことへの秒読み。誕生日を迎える度、棺桶に一歩ずつ足を踏みいれている。若い時は早く年をとりたかったけれど、50を過ぎればHappy Birthdayはいまや、サ・ヨ・ナ・ラへのカウントダウン。知っていて覚えていて欲しいけれど決して祝って欲しくない記念日。しかし、50を過ぎたからと言って悲観的に時化(しけ)ているわけでもない。生きた分、経験知が増え今まで知らなかった情報が積み重なっていく。年齢を経た分、新しい世界への扉がまた開けていくことを実感している。それは腕時計メーカーのパテックフィリップしかり、ラグジュアリー・ブランドのルイヴィトンしかり。50前には歯牙にもかけなかった(そもそもかけられてもいないが)ブランドが、ある時を境に腑に落ちるようになった。

6月24日土曜日は、かつてないほどのイベント開催デイになった。先ずはパテックフィリップ。6月10日から東京で開催されていたパテックフィリップの展示会ウォッチアート・グランド・エキシビション東京2023。2012年にドバイを皮切りに始まった同展は世界各地で開かれ、コロナ禍による2年間の延期を経て今回が6回目、ようやく開催にこぎつけた。このまま定期的に開催されたとしても次回の日本開催は数十年後と言われているだけに、大変貴重なイベントである。同社が所蔵している時計を含めて500点以上の時計やオブジェが展示され、パテックフィリップのクラフトマンシップを堪能するとともに、腕時計の歴史と現在を知ることが出来る千載一遇と言っても過言ではないイベント。さらに、僕のような末席オーナーにとって二つの意味合いもあった。一つは、現行品を一堂に会して見ることが出来るまたとないチャンス。もう一つは、同展で必ず発表される限定品の購入権を得ること。シンガポール2019で発表されたような限定アクアノートが欲しいと思ったら、オーナーであること、イベントに参加履歴があることがエントリーの最低条件と腕時計店担当から聞かされた。

パテックフィリップ展と時を同じく、ルイヴィトンの担当からホテルオークラ東京で開催されるサヴォアフェール(匠の技)展の案内が届いた。普段見ることの出来ないトランクや家具、ハイジュエリーや腕時計が勢ぞろいするイベント。購入するしないは別として、LVMHの筆頭リーダーであるルイヴィトンが考えるラグジュアリーの片鱗を垣間見ることが出来る絶好の機会。何度か参加したことがあるため今回はパスしようと思っていたが、同時期に開催されるパテックフィリップ展に加えて、今回どうしても実物を見たいトランクがあった。どうせ上京するなら、一粒で二度おいしい、担当者に参加することを伝えた。同日に二つのイベントに参加可能な日、それが6月24日だった。ここまで来れば、「祭りだ 祭りだ 祭りだ」のサブちゃん(北島三郎)になった気分。建築家の千葉学さんに「久しぶりに上京しますので夕食どうでしょうか?」と問い合わせたらイエスの返事。なんだか凄い一日になりそうだ。

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