院長のコラム

ユーミンのコンサートへ

もう三十数年前になるだろうか、時代はバブル景気真っ只中。ユーミンこと松任谷由実さんは、本人が意図したかどうかよく分からないが、当時のイケイケドンドンの勢いと絶妙にリンクしていた。CDは爆発的に売れ、発言やライフスタイルは「恋愛の教祖」として持ち上げられていた。当時、僕と彼女(現妻、もちろん元妻はいない)は遠距離恋愛中だった。アルバム「DA・DI・DA」は二人にとって印象的なアルバム、とりわけ「シンデレラ・エクスプレス」はとても思い出深い曲だった。大阪でのコンサート情報を得た二人は、チケット販売初日、販売開始時刻にそれぞれが住む場所で受話器を手にした。今と比較すれば、すべてがアナログな時代である。電話をかけては通話中、この繰り返しで運良く通じればチケット購入出来た。幸運にも、彼女がチケット2枚ゲット出来た。うろ覚えだが確か大阪フェスティバルホール、しかも座席は3列目中央だった。意気込んで行ったものの、コンサートの印象と言えば、目の前にユーミンの足腰があったこと、ただそれだけを鮮烈に覚えている。

90年代になるとバブルに陰りが見え始めた。僕は僕で、医師国家試験から社会人へと人生の分岐点に立っていた。折しも、音楽シーンは小室哲哉やビーイング系が台頭していた。北海道での研修を決意した僕には、ユーミンよりもむしろDREAMS COME TRUEが身近になった。仕事は忙しく、音楽をじっくり機会はなくなっていた。購入するCDは趣味趣向というよりカラオケのためであり、当時槇原敬之をよく聴いていた。いつの間にか、年末恒例のユーミン新譜情報から遠ざかって行った。バブルは弾け、以前のようにユーミンが世間を賑わすことは少なくなっていた。その後十五年は、仕事・結婚・転勤・育児で、音楽・ドラマ・映画などの流行にはとんと疎くなった。再びユーミンと再会したのは、2012年に発売されたベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」である。その時期は、ちょうど子供達の受験が始まった頃である。CDを購入したものの、3枚ディスク構成のアルバムから1枚ずつ取り出して、いちいちCDプレーヤーに入れて聴く時間と精神的余裕はなかった。よく聴くようになったのは、サブスク音楽配信サービスを受けるようになったごく最近である。

医者の仕事は診療時間内だけで済まない。紹介状の作成や返信、生命保険会社の診断書記載、書ききれなかったカルテの追加記入、レセプトや検診業務などの事務的作業が時間外にある。心身ともに圧力のかかる診療と異なり、比較的単純作業である。それ故、疲れた体に集中力が途切れた脳にルーチンワークは堪える。イライラを落ち着かせ、マニュアル作業に誘うには音楽が最適である。最近、意図せずユーミンを聴くことが多くなっていた。聴き慣れて心地良いメロディーは、今日一日の最後のデューティを軽快にしてくれる。ちょうどそんな時期、佐野さんのコンサートを機にチケットぴあからメールが届くようになった。その中にユーミンの「深海の街」ツアーの案内があった。何か不思議な縁を感じた僕は、6月18日(土)大阪フェスティバルホールでの公演にダメ元で応募してみた。そしたら何と、二人分のチケットを購入することが出来た。三十数年ぶりのユーミンのコンサート、当日は診療日だが検査件数を抑え万難を排して参加することにした。

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