ランボルギーニ・デイ・ジャパン番外編(1)
「あんたなあ、どれだけランボルギーニに惚れているんや?」、またツッコミが来そうなのは合点承知の助である。しつこいのは理解している。固執しているかも、と自身感じている。そうは言っても、未知の世界に半歩足を踏み込んだだけで、面白く興味深い経験をさせてもらっている。地元の友人との酒席で体験談を話すると、皆が関心を持って聞いてくれる。偶然繋がった医大の同級生からは、「よう分かるわ、ホンマに共感できるわ。」とお褒め電話をいただいた。ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019、その後の話を記載しておく、備忘録程度に。
素晴らしいイベントに参加して数日後、突然携帯電話が鳴った。着信相手はランボルギーニ大阪の担当者である。参加してくれたことへの感謝、参加した感想等、通り一遍の話が終わった後、「ところで長嶋さん、十二月八日の夜、空いてませんか?」ときた。「なにかあるんですか?」と僕。「ディーラー主催の忘年会を開催するんですが、もしよろしければ参加してくれませんか。」との返事。令和になって以降、ランボルギーニのイベント尽くしである。しかしながら、忘年会は日曜の夜、開始時刻は十八時半、神戸開催なのだ。その日に神戸から帰ってこなければならない。その日に帰れるかどうかも分からないタイトなスケジュールである。しかも翌日は仕事、その夜は、友人が開くお店の開店イベントがある。熟考した末、参加することにした。令和元年のトリにはもってこいの催し物と思えたからだ。後日送られてきた手紙には、会場ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン、ドレスコードCocktail Attire(カクテルアタイア)と記されていた。もちろん今回のパーティは会費制である。
「はあ!かくてるあたいあ?それなんや?」、思わずPCに向かった。ふむふむ、「フォーマルだが、個性を強調した服装。男性は基本的にダークスーツ。ネクタイ着用は不問。」と書かれていた。「ナンや、いつもどおりの格好でいいやん。」十二月八日十六時過ぎ、万難を排し万全を期して会場を目指した。会場駐車場に着いて、「あれあれ、いつもとちゃうやんか。」拍子抜けした。いつものランボのけたたましい爆音が全く聞かれないのだ。駐車場にはレクサス、アルファード、ゲレンデ、カイエン、分からない人には分からないカタカナ単語だが、分かる人には「やっぱり、そうか!」だった。ランボはハレの日に乗る車、ケの日に乗る車とは区別していることが理解できた。と言う僕も、帰りは妻の運転なので妻の車で現地に向かった。
コンベンションホールに入ったら直様控室に通され、ウエルカムドリンクが待ってくれていた。今日の帰りの運転手を調達できなかった僕の運転者は妻である。「(あんたなあ!)私の分まで飲んでよ!」言葉は柔らかいが厳しい視線に怖気づいて、いつものように駆けつけ三杯からイベントは始まった。