院長のコラム

ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019(前編)

ウルスを購入してから、ランボルギーニ関連のイベントに参加することが多くなった。今回は、伊ランボルギーニ社が主催する第四回目のオーナーイベントが関西初開催だそうだ。ウルス納車前から参加を打診されていたが、「十一月第四週目の金曜日の午後から」と大まかに告げられていただけで詳細は分からなかった。診療時間との兼ね合いもあり躊躇していたが、十一月上旬になって午後四時に大阪城近隣の駐車場に集合することが判明した。その時点で内視鏡の予約件数を絞り込めそうだったし、神戸で開催されている学会にもその流れで参加できる。ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019に参加することを決めた。

十一月二十二日金曜日、午後一時に診療を終え大阪に向けて車を走らせた。目的地に近づくに連れランボルギーニ車と遭遇する機会が増え、予定時刻に集合場所に着いた時には辺りは騒然としていた。続々と集結するランボルギーニ車とオーナー、たくさんの主催関係者、それに数多の見物者、あちこちで響いているランボのエンジン音、現地は、てんやわんやのお祭り状態である。乗車したまま受付を終えたら車にゼッケンが貼られた。ある程度集合したところで一斉にパレード・スタートと思いきや、受付順に順次スタートとのこと。走り慣れない大阪市内である、心配なのでGoogle Mapでパーティ会場「大阪南港赤レンガ倉庫内GLION MUSEUM」を入力して走り始めたところ、パレードランに指定されたコースはいきなり正反対の道であった。どうも御堂筋経由のコースだったようで、いつまで経っても道案内の音声が鳴り止まない。その日は生憎の雨模様である。未知の道、週末の大阪中心部の一般道、視界を遮る雨、老眼には辛い夜の帳、鳴り響く心無い道案内の音声、危険を伝えるレーダー音、楽しみにしていた走行がいつしか修羅場と化し運転が修行状態に変わっていた。信号で停まる度、先導車と離れ離れになり、その度にどん底に落ちた気分になった。オーナーになる前はランボルギーニを見るや否や、「こんな人達とは付き合いたくないなあ。」と内心思っていた僕が、いまや心底ランボを追い求めているのだ。前を走っているランボの姿を見つけては、「ランボに会えてよかった。」つくづく感じた。いつしか、ランボ同士で一緒に走られることに喜びを噛みしめている僕がそこにいた。悪戦苦闘の末、無事GLION MUSEUMにたどり着くことが出来た。

パーティ会場の道すがら、阿鼻叫喚地獄の中、「俺をこの場所から開放してくれ!」ウルスのハンドルを握りながら、僕の中の抑えのきかない僕がずっと叫んでいた。方や、死にそうに車を走らせながら、冷静な僕がずっと問いかけてくる。「果たして、(僕は)成り上がったのか、はたまた成り下がったのか。」「ランボに乗るような輩とは付き合えないよ。」と思っていたかつての僕。もう一人の僕が耳元でささやく、「今や、あんたはランボ仲間と走ることに喜びを感じているんやで。あんたもとうとう、そんな輩やで。」
成り下がったのか、成り上がったのか、よく分かならない。ただ一つ言えることは、今までとは異なる、経験したことのない人生のステージに立っていることだけ、それだけは確かなことである。

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