レンジローバー イヴォーク
気になるクルマ
コンセプトモデル
ランドローバーLRX
あくまでも個人的見解として。レクサスのデザインは、なかなか頑張っていると感じている。欧州の魅力的なデザイン車との違いを例えるなら、ミケランジェロのダビデ像と広隆寺の弥勒菩薩と言ったところか。前者は誰が見ても美しい、後者は一見単純なようで奥深い造形美を表している。レクサスのデザインには、とめる・はねる・はらうといった日本の書道に通じる細やかさと、大きな塊を鋭利な日本刀でぶった切ったような大胆さが絡まっている。この複数の線と線が繋がり構成する局面に、多層塗装が表現する複雑な色彩が様々な表情を呈する。見ていて、洗車をしていて飽きない、飽きさせない。
惜しむらくは、コンセプトカーと実車のギャップが大きい点である。ここ最近のレクサスは、新車を出す前に必ずコンセプトカーを披露している。コンセプトカーを見ると、思わず「うおおー」と内心で叫び実車発表まで期待して待つのだが、実車を見て「あれ?こんなんだったっけ?」と、がっかりすることばかりである。コンセプトカーとまではいかなくても、限りなくコンセプトカーに近く作って欲しいと願う。がっかりさせるためにコンセプトカーを作るのなら、いっそ作らない方がましではとも思う。これはレクサスに限った話ではなく、理想と現実のギャップをクルマで思い知らされる。 現実世界と同様、ほとんど裏切られることの多いクルマの理想と現実だが、理想が現実化された車、コンセプトカーがほぼそのままで作られた車が出現した。その名はレンジローバー イヴォークである。2008年にランドローバー社のLRXとして初公開され、2010年にはレンジローバー イヴォークとして市販バージョンが発表され、昨夏から本国イギリスで発売開始となった。今春ようやく日本にも上陸する4駆のロールスロイスと評されるレンジローバーのエントリーモデルである。ネット上では、4気筒2000ccのエンジンしかない、ナビがDVD、高級車なのにキーレスエントリーがオプション、全長の割に車幅が大きすぎる、などネガティブなことが指摘されているようだ。そんなネガティブな面は確かにあるかもしれないが、それを補っても余るくらいの意匠、言葉であれこれ説明しなくても佇まいがすべてを語っているような、とにかく、自分にとっては「最高にかっこいいクルマ」である。それでいて、価格も頑張れば手が届きそうなお値打ち価格である。 残念なことは、最寄りのディーラーが、当地からだと車で約2時間はかかる大阪の堺市にあることだ。見積もり、試乗等おいそれと行ける距離ではない。さらに残念なことは、世界的に大人気のようでバックオーダーを相当抱えているためか、日本への割当は月に50台だそうである。ディーラーの情報に寄ると、正式発表は3月3日なのだが、現時点ですでに200台近くのオーダーが入っており、今から予約してもお盆から秋、発表後なら来年の納車となるそうだ。久しぶりに心にグッとくる車に出会えた、実車を見るのが楽しみだ。 |
ランドローバーLRXがレンジローバー イヴォークとして発売。 まんまコンセプトカーです。 |