院長のコラム

ローマを契約


「フェラーリ・ローマに興味があるんですけども、」コーンズ大阪に電話をかけてみた。先ず、現在乗っているクルマのこと、後継車にローマを考慮していることを伝えた。そのせいか、思いの外、話がとんとん拍子に進んだ。懸案していた事項、新規客は後回しにされるのか率直に聞いてみた。イタリア本国で発表された直後から顧客優先で予約を受けつけていたので、絶対とは言えないけれども、現時点(2020年5月)なら基本的に契約順との返答だった。「それなら、すぐに申込みをすれば、ちょうどウルスの後継機になる。」心がはやった。けれども緊急事態宣言の最中、店舗営業していない。オプションおよびその価格は全く分からない。しかも、自分仕様を詳細に反映してくれるカーコンフィギュレーターは店舗にあって使えない。営業が再開されれば、ローマに興味ある京阪神地区の富裕層が多数商談に訪れる。地方在住の一見さんには圧倒的に不利になる。もう半ば破れかぶれ、緊急事態宣言中に契約することを決意した。

休日は自宅待機、平日の診療も閑古鳥が鳴く状況下、検討する時間は持て余す位にあった。ディーラー担当者からオプション表をメールで送ってもらい、you tubeでひたすら実物の内外装のカラーリングとホイールを見た。誰もが使えるホームページの簡易コンフィギュレーターを用いて、ああでもないこうでもないと何度も吟味した。というのも、フェラーリのオプションは最低でも4、5百万と聞いていたからだ。残念ながらそんなお金はどこにもない、とにかくオプション代を車両本体価格の1割に抑えることに努めた。決意してから1週間強、コスパを最大限配慮した納得行くクルマができた。担当者に相談したところ、内心「オプション少ねーなー。」と思われたかもしれないが、「いいと思いますよ。」との返答。ランボルギーニもそうだが、フェラーリも購入する場合、先ず車両価格の約1割を手付金で支払わなければならない。それから数ヶ月で自分仕様を最終決定した後、正式発注となる。その際にも、車両価格の約1割を保証金として預け入れなければならない。今回は未曾有の状況下、申込みと発注が同時進行になってしまった。日本社会全体、いや世界全体が陰鬱な雰囲気の中、僕は2年後に光明を見出すことにした。

NSXの購入以降、年単位の納期は何とも思わなくなった。現車(ウルス)を堪能しつつ、契約後から季節ごとに送られてくるフェラーリ・マガジンに胸をときめかせ、ディーラーから届く試乗等のイベント案内にオーナーとしての自覚が芽生えた。オーナーの証にフェラーリ・アプリもあった。ディーラー担当者に携帯電話にダウンロードするよう勧められた。しかし、何度か覗いてみたものの、内容があまり更新されないしコンテンツ自体も興味がなかったので放置していた。契約して1年3ヶ月後の昨年9月、アプリが定期的にアップデートされていたのは知っていたが、短期間で頻回に繰り返された。何だろう、何気なく携帯電話を確認したところ、不思議な画像が3枚送られて来ていた。塗装前の車体、塗装後の車体、ケージに入ったミニカーの3枚である。「いよいよ作り始めるのか、案外早かったなぁ。」くらいに思っていた。

 

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