僕は大人になった。
あるケツイ
いよいよ検査が始まります。
いよいよというか、とうとうというか、9月12日に大腸内視鏡検査を受けました。かねてから、内視鏡医たるもの患者さんに行う検査は自らも受けるべきだ、身をもってしるべきだと考えていました。とはいうものの大腸検査は怖くて避けて通って来ました。なぜなら、患者さんたちから常に、辛い、苦しい、きつい検査だと聞かされているからです。自分で自分の大腸検査を行うことが出来るのならいいのですが、ちょっと想像してみてください。左を下に横に寝て右手で内視鏡を握って内視鏡の出し入れをする、相当アブノーマルな、マニアと疑われかねない、第三者から見れば空気が凍り付くような異様な光景になることは間違いありません。格好は勿論情けないのですが、どう考えても自分で自分の大腸内視鏡検査をするのは不可能です。
受けたくなかったもう一つの理由は、私は過敏性腸症候群患者だからです。便秘になったり下痢になったりを繰り返し、便が強烈に硬くなったかと思えばトイレに浮いてしまうような軟便だったり、快便とはほど遠い、いつもお腹に便が残っているような違和感が常にあります。そのような症状を訴える方に大腸内視鏡検査を行うと、腸管が長く大きく、いつも検査中毒舌を吐いているのですが「しまりのない腸」(医学的には弛緩(しかん)していると言います)の方が多い印象があります。そのような腸の方に大腸検査をすると、挿入に苦労することが多く、また患者さん自身も大変だったと感想を漏らしがちです。「自分の腸もきっとそうだから、検査はたいへんだろうな」という予感があったから大腸検査を躊躇していました。
以上の文面を読むと、大腸検査は相当大変な検査だと思われるかもしれません。当院のアンケート調査では、聞かされていたよりも楽だった、他所の病院で受けた時よりスムースだったとの口コミ評価をいただいているためか、開院1年目は月平均30件、2年目は月平均42件、3年目の今年は現時点で月平均60件の検査件数になっています。水曜日の午後の休診を利用して出張する那賀病院や串本病院でも、常時5件以上の検査が組まれています。
直腸です。これから先はまだまだです。