内視鏡の話(2)
2008.08.30 内視鏡関連
生活ニュース8/31号から
Q2.胃の検査を楽にしてもらいたいのですが。
私が高校生の頃胃が痛くなり、当時「胃の長嶋」として有名だった父に内視鏡検査をしてもらいました。涙・鼻水はとめどなく出るし、ずーっとえづきっぱなしで思わずファイバーを抜こうとして周りから手足を押さえられる始末でした。とにかく辛かったのを覚えています。
当院では患者さんに、①鼻から②口から眠って③口から眠らずの3種類の方法を自由に選んでもらっています。③を選択する人はほとんどいません。①と②の違いは、①は検査中に会話が出来る、すぐに仕事や家庭に戻れるといった点がメリットですが、細い分だけ画像が劣り検査時間も長くなるというデメリットがあります。②は眠っているので楽であるという反面、検査中のことは覚えておらず、検査終了後も麻酔が覚めるまで1時間程度休んでもらわなければなりません。①と②どちらがお薦めかよく聞かれるので、昨年秋の消化器内視鏡学会の近畿地方会のシンポジウムで経鼻群と経口群(静脈麻酔あり)を比較したデータを発表しました。結論を手短にいうと、患者さんは圧倒的に口から眠っての検査を選択し、統計学的な差は認められませんでしたが経口群は経鼻群に比べて検査時間が短く、満足度が高い傾向にありました。
以上のことは受診する施設の設備・環境によって異なりますし、大きな病院では外来の先生と検査をする先生が違う場合もあるので、診察をする先生とよく相談して納得・同意した上で検査を受けることが何よりも大切です。