院長のコラム

初めての松本

2012.12.15

作家訪問(2)

ネットから拝借しました。
まさにこの風景で、一言では言い表せない風景でした。
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 今夏突然、家族旅行に行こう、となった。東南アジアなどの海外旅行、北海道・九州・沖縄・四国などの国内旅行、想いは馳せるが所詮「旅に病んで夢は枯野を駆け巡る」である。気分的には「襷に長し帯に短し」でもあった。旅行選択が制限されるには理由がある。

我が家の三男には発達障害がある。飛行機・電車等の公共交通手段で移動しようものなら、何か癇に障るようで喚き騒ぎ散らし、挙句の果てに通路にうつぶせに寝て人間掃除機になってしまう。子供が喜びそうなテーマパークにも連れて行ったが、ちっとも喜ばない。
どうすれば三男が喜ぶのか分からないでいたが、彼の日常をじっくり観察していたらようやく理解できた、車に乗っている時が彼にとっての最高の時だと。車に乗って移りゆく風景を眺めるのが好きなようだ。そして、なぜかトンネルマニアなのだ。トンネルに入る前に大きく指さして、トンネルから出れば後ろを指さして帰れとジェスチャーをする。
したがって、家族旅行は車に限られる。しかも、長距離運転が苦手な僕が移動できる範囲でなければならない。そう考えて、家族で二度と行くことがないかもしれない、それでいて車で移動できる場所と思いついたのが長野県であった。

突然長野県が思い浮かんだ訳ではない。長野の松本と言えば、以前からお付き合いをさせていただいているクレイアート作家の古畑雅規さんの出身地であり活動の拠点である。
作品納入の際は、必ず本人と画商で当地を訪れてくれる。その際、納入だけではなく作品の配置換えもお願いしている。大作を素人が移動させて壊そうものなら自業自得、泣くに泣けない。けれども、作家本人と画商が動かして壊したなら、これも自業自得、可能な範囲であればその場で即修理、無理なら着払いで即工房行きである。
作品納入・作品移動の後は、3人でいつもの慰労会である。地元の食材を使った料理を食べながら、美味しいお酒を飲みながら、いつも四方山話で盛り上がる。僕は、酔うとほとんどのことを覚えていない。と言うよりも、酔って本音を打ち明ける自身の恥ずかしさを打ち消すために、自分の話したことを忘却の彼方に追いやることにしている。そんな僕だが、毎度のごとく「次は、松本ですね。」と言いながら握手を交わしてタクシーに乗り込んだ二人に手を振っている自分だけは憶えている、鮮明に記憶に残っている。

三流男のつまらない流儀ではないが、とうとう「次は、松本ですね。」の約束を実現する時が来た。とにかく松本へ行くのが第一で、第二の目的は温泉に入れればいい、後は野となれ山となれで調べた二泊三日の旅行の初日は諏訪湖温泉、二日目は駒ヶ根温泉に泊まることにした。お盆に車で移動するため道路ナビを使って予測をしたら、通常名古屋に行く際使う京滋バイバスの大渋滞が予測されていたので、迂回につぐ迂回で何と通常六時間の道のりがゆうに八時間以上を超えていた。片道5時間以上運転したことがない僕は不安になった。

真夏の早朝自宅を出て、松本に着いたのが午後4時頃だったろうか。お盆の真最中なので、迂回をしても所々で渋滞にあった。古畑さんの自宅兼工房は、ご両親が住んでいたところを改装中とのことであった。外見は普通なのだが中へ入ってびっくり、自宅なので詳細には書けないが、作品に通じる古畑ワールドがそこには展開されていた。絵画やクレイアートはもちろん、オブジェや自作の壁掛け時計など、僕にとっては興味満載のご自宅であった。ゆっくり話したかったが、猫アレルギーの長男が突然咳き込みだし、案の定三男は落ち着きなくあちこち動き回り出したので、慌ただしく古畑家を離れざるを得なかった。

これもネットから拝借。
写真のような優美なお城でした。

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