学会発表
久しぶりの学会発表です。
昨日2月14日、日本消化器病学会近畿支部第90回例会で症例発表をしてきました。演題名は「若年者の鳥肌胃癌の2例」でした。学会発表は、1昨年の内視鏡学会地方会での經鼻内視鏡のパネルディスカッション以来です。
行きの「くろしお」、当地方の特急なのですが、振り子電車のため相当に揺れて気分が悪くなるため、いつも安定剤を服用して乗り込みます。しかし、発表時の移動では緊張しているせいか全く眠れず、睡眠不足と乗り物酔いでかえって頭が痛くなります。会場に着くと、従来から発表原稿を作らず発表しているので頭の中で発表内容を何度も繰り返します。こうなると、頭を何かで締め付けられているような、頭に何か詰め物をされているような感じで、精神状態は最低最悪になります。自分のセッションになると発表会場に移動しひたすら出番を待ちます。この時の気分は何ともいえません。演題をださなければ良かった、質問に窮したらどうしよう等々、緊張と不安、そして不思議な高揚感と。終わってしまえば、全くもってなんて事はないのですが。
「開業医でよく発表するな」と同業者によく言われます。確かに時間や手間ひまを考えるとそうかもしれません。しかし、それ以上に学ぶ事がたくさんあります。発表する疾患やその周辺のことを勉強しますし、発表することによって自分の立ち位置が何となく分かります。また、自分が経験出来ないような疾患や最新の治療や手技を目の当たりにすると、本を読んでいるよりずっと最新情報が頭の中に入ってきます。そして、新しい刺激を受けて日常診療に戻れば患者さんにフィードバックできます。
何よりも、発表を聞くよりも発表したい、情報を受けとるより情報を発信したい、という私の性格がそうさせるのかもしれません。来月も内視鏡学会地方会で発表を予定しています。今はほっと一息といったところです。
<追記>
私も某日本国の財務大臣のように、学会発表中ろれつが回らず、質問内容も全く理解できず、自分が何を言っているかも分からないように応対できれば、せめて振りだけでも出来れば・・・、とも考えますが、演じることができたとして、周りは同情して体調が悪いのかな、と好意的に見てくれるでしょうか。私の医師としての職業意識はもちろん人間性まで疑われないかねないような気がします。
大阪に行くときは必ず乗ります。
新大阪~紀伊田辺が約2時間です。
私にとって、行きは安定剤、帰りはビールが必携です。