院長のコラム

山本耀司という人~第6回~

2008.09.18

まだまだエルメスとのコラボについて

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トークライブに何度か参加したり、テレビのインタビューを何度か拝聴したが、耀司さんはその風貌とは裏腹に多弁である。話したいこと、言いたいこと、思うことが山ほどあるのだろう。多弁と言っても決しておしゃべりということではなく、訥々と、真摯に紳士的に、とても誠実に言葉を選んで話す。話す内容は、思索的であり、哲学的である一方、ユーモアにも富む。トークライブで、コムデギャルソンの川久保玲さんと以前付き合っていた、と自ら暴露し、男性ファッションデザイナーはホモが多いけれども俺は女が好きだ、ということをたくさんの観衆を前に話していた。
話す内容は、時に一瞬投げやりなように聞こえることもある。しかし、それは何かを暗示し、示唆している。言外の意味を聞き手が汲まなければならないことが多い。例えば、ファッションの世界では「マエストロ」と評される耀司さんだが、「たかがファッションでしょ」「俺はファッションなんて作っているつもりはない、単なる仕立屋だ」「俺は日本を代表するデザイナーなんかではない」といったニュアンスの発言を聞いたことがある。以上を私感で訳すると、「流行なんて一過性のものを作っているつもりはない、普遍的なものを求めているんだ」「最近、ファッション業界ではクリエイティブディレクターと言われる肩書きのデザイナーが跋扈しているが、内容はプロデュースしているだけでしっかりデザインしていないではないか」「世界の山本といっても、日本での知名度や評価はごく一部に限られているし、日本を売り物にデザインしているつもりはない」といったところだろう。
また、耀司さんは「現在はファッションデザイナー受難の時代」であるとも言っている。ほとんどの人がファッションというと、ヘアーメイク、ネイル、バッグ、アクセサリー等枝葉末節のことにばかりお金をかけて、その中心に洋服がいないことを嘆いている。当地でもよく見かけるが、し◯◯らやユ◯◯ロの服を着てルイヴィトンのバッグを持った人が何と多いことか。そして、高い安いは別にして「はっとする」着こなしをしている人がいかに少ないことか。

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