院長のコラム

年末年始大狂騒(1)

今回の年末年始の過ごし方は随分変わった。年末と言えば一般的に大掃除だが、我が家は本格的に大掃除をしたことがない。年末年始も日常生活の延長上と言えばカッコよく聞こえるが、正直なところ「寝た子を起こす」のが怖かった。一旦手を付ければ、あちらもこちらもと泥沼にはまる。最初の一歩を踏み出せば、休日返上で仕事以上の業務が課されることを承知していたからだ。しかし、今回は自宅の大規模改修が昨年末に行われたため、好むと好まざるとにかかわらず大掃除せざるを得ない状況に追い込まれた。案の定、それは、負の連鎖の始まりでもあった。

もう二十年近く前になる。自宅設計の際、建築家の千葉学さんとやり取りする中で「死に部屋を作らない。」がキーワードの一つになった。実家がそうだったように、子供達が巣立つと、普段使いしない部屋に普段使いしない物が置かれ、まさに物置状態になる。これを回避するため、3階の子供部屋は、子供達が巣立った後を想定して改修しやすいようにしてもらった。具体的には、ベッドと書棚、物置を一体化させたロフト風の作り付けにしてもらった。小学生の頃は喜んでロフトベッドに寝ていた子供達も、いつからか帰省した際には、物が置かれた隙間を確保して床に布団を敷いて寝るようになっていた。十年以上、ロフトベッドがデッドスペースになっていた。今回の改修を契機に、2つのロフトベッドを取っ払ってもらった。子供達が帰省した時には快適に過ごせるよう、普段は夫婦が仕事と趣味の時間を過ごせるようにと少しずつ片付けをしている。けれども一向に進まない。モノの処分はもちろん、何に収納し何を収納するのか、次から次へと難題が降り掛かってくる。

今回の自宅改修の最大の目的は、外装塗装と目地のコーキングであった。塗装するため、先ずは高圧洗浄機による汚れ落としが必須である。コンクリートの壁面はもちろん、中庭のモルタル床にも高圧洗浄がなされた。風雨で黒ずみ所々苔が生えた表面は見違えるほど綺麗になり、再塗装された壁面と相まって中庭全体が明るくなった。あまりの素晴らしさに、「この状態を保つことは出来ませんか?」と現場監督に問うた。「僕だったら経年変化を楽しみたいですね。」の一言に一旦は気持ちを抑えた。けれども、どうしても「この状態を維持したい。」という気持ちは揺るがず、全くの素人判断で透明クリア撥水剤を一面に塗ってみた。「あれっ?」、自分の想像とは全く異なり白っぽさが元に、しかもしっとり濡れた感じになってしまった。塗料が乾けばと待ったが、以前のように少し黒ずんだままである。「重ね塗りをしよう!それならコンクリートと同じグレーに!」と決心した。前回の失敗を教訓に、一部を試し塗りすることにした。しかし、グレー一つとっても通常のグレーに、ソフトやライト、グラン、ブルーと5種類もある。明るめが良いだろうとブルーグレーの200ccを購入しトライしてみた。色見本とは異なり、ブルーが強くむしろ水色調だった。「ああーっ、またやってもーた!」内心思ったが、妻からの「合わんわよ。」の一言で奈落の底へ突き落とされた。

長嶋雄一クリニックお問い合わせ

診療科目(内科・消化器科・胃腸科)
診察週

月・火

木・金
奇数週
(第1・3・5週)
8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 15:00
偶数週
(第2・4週)
8:00 ~ 12:00
休診日︓第1・3・5週水曜日、第2・4週土曜日/ 祝・日曜日