微妙な感覚
オトコノチクビ
ambitious personのブログから拝借しました。
2ヶ月以上前に書いた文章です。大震災があり控えていました。
基本的に下ネタはあまり好きではない。しかし今回、若干下ネタというか上ネタで書かせていただくことを了解いただきたい。ある男の生き様と思いを込めた下着作り、ある男の微妙な感覚と赤面した事など、話題満載の出来事があったからである。
以前、フリーペーパーの「ラカン」の人物紹介のコーナーに、こだわりの男性下着作りを当地方でしている若者にスポットが当てられた。自分自身が変わり者なので、自分のような変わり者がこの地域に存在することに興味を持つとともに、妙に嬉しくなった。早速「Ambitious Person」のホームページを見てみた。デザイナーの生き様、彼の病気のこと、彼の下着作りに対するこだわりが良く分かった。直ぐさまメールをしたところ、店舗を持たずネット販売が中心であること、田辺地域では1店舗で扱っていることを教えてくれた。6~7000円もする下着である、ユニクロの10倍はする、実物を見ず大人買い出来る価格ではない。
後日紹介されたショップに行ってみたところ、店の片隅に何枚か置かれているだけであった。自分にとって下着は黒もしくは白無地が基本なので、選びようにも選択の余地などなかった。しかも、通常のTシャツと較べてUネックしかりVネックしかり襟ぐりが広く、一歩間違えば爺(じじ)シャツである。確かに綿の肌触り風合いは良かったがあまり食指は動かず、話題提供、表敬訪問の意味も兼ねてあえて購入することにした。
しかし驚いた事に、風呂に入る前下着を脱衣場に持って行く際、「dermis」(下着のブランド名)の下着を無意識のうちに選択することが多くなった。着た時の肌触り、身につけた時の雰囲気が何気にいいのである。抵抗のあった襟ぐりも、慣れればこれもありかな、と思えるようになった。着込めば着込むほど味が出て来て、高いと思った価格も相応であることを理解した。
もう何点か購入してみたくなったので再度連絡したところ、今度は現在あるサンプルをすべてクリニックに持って来てくれることになった。選べるということはやはりいい、同じ下着でも風合い、肌触り、質感が全く異なるのである。今回は、アウター兼インナーのTシャツの購入を考えていたので、少し厚めの生地を中心に試着してみた。
お気に入りのシャツなのに、鏡に映る自分が何だか落ち着かない、なぜだろう、なぜだろうと考えてみた。体を動かしながらようやく分かった。下着の下から見え隠れする乳首が微妙なのである。女性のそれとは異なり、40半ばの体を鍛えていないプチメタな、少しだらけたポニョポニョの体を乳首が象徴しているような違和感を覚え、何となく情けないことが分かった。まさに、みうらじゅん的な「とほほ」な感じなのである。
思わずオーナーに「少し乳首が透けるのが気になるんだけれども、これアウターとしても着られますか」と問うたところ、「僕は乳首の透けは気にしないし、もちろんTシャツとしても着ていますよ。」と即答された。そうかなと思いつつも、基本的には下着として使用するので2点購入することにした。
後日、今取り組んでいる仕事についてラカンの社長(もちろん女性)に携帯電話をする機会があった。一通りの話を終えた後「ラカンさんが取り上げたdermisのTシャツはなかなかいいですよ、1点購入して気に入ったのでもう2点購入しました。ただし・・・、乳首の透ける感じがちょっとなんですよね。」と話したところ、「いやーほんまー、先生の乳首見てみたいわー。」と笑いながら無邪気に即答された。携帯電話を持ちながら苦笑とともに赤面してしまった。
僕の何気ない日常の何気ない一時を切り取ってみた。おもしろきことのない世の中、ありきたりの日常だが、こんな些細な事でも笑う事が出来れば何だか気分的に楽になるし、気持ちにゆとりができる。些細ではあるが、笑うと頑張ろうという気になる。