悲運 抽選前の落選
新型コロナ感染症が認知されてから最早1年半になる。コロナウイルスは従来から存在していたし、冬季に流行する感染症として医師なら誰もが知っていた。その新型版なので、既知の情報を応用駆使すれば早急に対応出来るだろうと僕は安直に考えていた。パンデミックを引き起こし、こんなにも致死率の高い感染症になるとは露にも思わなかった。とは言え、もう1年半も経つのだ。ワクチン接種が進みつつある中、そろそろコロナ禍以前の生活を取り戻すべく徐々に行動を拡大していく時期ではなかろうか。現在の感染拡大は(僕はピークアウトと考えているが)、長引く緊急事態宣言および行動制限に対する不平・不満が爆発したものと考えている。
コロナ禍がある程度落ち着けば、僕にはどうしてもしたいことがある。4月に佐野元春デビュー40周年記念ライブに行って来た。ニューノーマルにおけるエンターテイメントの楽しみ方を満喫した。ライブ特有の喧騒が紡ぎ出すグルーブ感はない。反面、じっくり曲と演奏を楽しめた。それは即ち、ミュージシャンと心の対話が出来たような気がした。「明けない夜はない。」、前向きにもなれた。こんな時代だからこそ、この制限された環境下でライブに行きたいと強く思った。今しばらく、感染予防対策ガイドラインに基づきコンサートが開催されるに違いない。ということは人数制限される、ということはファンクラブに入会すればチケットをゲット出来る確率は上がる。浜田省吾は、ファンクラブ限定のイベントを開催しているとも友人に聞いていた。コンサート参加を目論んで、昨夏、夫婦で浜省のファンクラブに入会した。
入会から1年、とうとうその時が来た。ファンクラブ会員限定イベント「Fan Club Concert Tour 2021 Welcome Back to The Rock Show “EVE”」の案内が7月上旬に届いた。10月23日(土)大阪城ホールが我々には都合がいい。ほろ酔い加減で就寝前の寛いだ一時、PCの前に座った。ファンクラブ会員だがホームページにログインしたことがなかった。先ずはそこからだ。「会員番号?パスワード?」、妻に関連の郵便物を探すよう指示したが一向に出て来ない。見つかりはしたけれどもログインさえままならない。チケット購入は更に難解で七転八倒、しかも二人分で四苦八苦、就寝前の朧気な脳は段々鮮明・先鋭になり、最後には怒りまで覚えるようになった。何とかかんとか、抽選を申し込むのに一時間もかかった。あとは8月31日の抽選発表を待つばかりだった。否が応でも期待は膨らむ。ところが8月27日、感染状況と社会情勢を鑑み全公演が中止されることが発表された。悲しいかな、当落結果を待つ前に落選になってしまった。案内には以下のようなことが書かれていた。早く「この新しい朝」が来る日を待つばかりである。
<株式会社ロードアンドスカイ>
既に第一回目のリハーサルを行い、構成演出も決まり、舞台デザイン、各会場の客席図も出来、開催に向けての準備もほぼ終えていました。その様な中、ツアー開催を心待ちにしてくださっていた皆様と同様に浜田省吾、メンバー、スタッフ一同とても悔しい気持ちであります。
弊社としては皆様の健康と安全、そして新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことが最優先と考えています。何卒ご理解いただけます様お願い申し上げます。
新型コロナウイルスの感染拡大が一日でも早く収束し、皆様と安心してコンサートを楽しめる日常が戻ることを心より願っています。どうかその日までご自愛ください。