院長のコラム

推し活、俳優二人(2)若葉竜也

四人いる子供のうち三人がもはや巣立った。我が家に残るのは、中年夫婦と遺伝子レベルで障害のある三男。その三男は今春高校を卒業し障害者作業所に通所している。成人したとは言え、言葉を喋ることができない。一般日常生活動作は以前より進歩した。と言っても、そこここで支援は必須。一人で浴槽に入り体くらい洗えるようになった。けれど、自分で頭を洗えない。だから、ドライヤーで頭を乾かすなんて危険極まりない。そもそも浴槽を洗うことすら出来ない。帰宅から食事、入浴前から入浴後、そして寝るまで、両親の介助がなければ生きていくのは困難。何を言いたいかというと愚痴ではない。今もこれからも、僕の帰宅から寝るまでの約六時間、映画鑑賞にじっくり時間を割けないということ。なので、三男が寝てからの二時間、何も考えずに寛げるのがドラマ鑑賞。

ドラマを見る要因は種々ある。テーマ、話題性、俳優、脚本、タイアップソング、たまたま。僕がドラマを選択するのはすべてが直感。なので、見終えて振り返ると選択した理由はよく分からない。けれど、大切にしているのは出演俳優と脚本。今なら、後出しジャンケンときっと言われるかもしれないが、今春、長谷川博己と同じくらい注目していたのが若葉竜也(わかばりゅうや)。彼を初めて見たのはNHK朝ドラ「おちょやん」。おぼろげながら覚えているのは、彼は主人公を応援する(彼女の初恋だった?)育ちの良い助監督役。情けなくなるくらい純情な好青年小暮真治を演じていた。竹井千代を応援するため飲めないお酒を必死に飲む姿に、「小暮くん、いいヤツやなぁ、、、」思わず心がうなった。小暮くんが千代ちゃんにサヨナラを告げる夕刻のシーンは僕の脳裏に刻まれた。常々妻とドラマを見ながら、「戦隊モノ(TV asahi)と朝ドラ(NHK)は若手俳優の登竜門だから(注目しておいたほうがいいよ)。」と言われていた。なのに、それ以降、情報弱者の酔っ払い中年からだろうか、若葉君を民放テレビで見ることはなかった。

「おちょやん」が終わってから1年が過ぎた頃、たまたま流し見していたNHK夜ドラマ「群青領域」に彼を見つけた。物語は、超人気バンドの女性ボーカルが失踪するところから始まる。失踪先の家を管理していたのが、若葉竜也演じるところの小木曽蓮。主人公を支える一登場人物で、小暮くんとは対極のやさぐれた取っつきにくい訳アリ青年。すべての役者が演じているなか、彼だけ地元の若い青年を連れてきたような、素のまま、ありのまま、演じていることを感じさせない。超脇役なのに、僕の視点では主人公を上回る存在感。調べてみたら、彼は主戦場が映画でドラマにはほとんど出演していない。そう言えば、彼をテレビ画面で再び見たのはamazon primeのCM。バリバリ仕事をしているビジネスマン姿も妙に新鮮だった。その彼が出演する民放ドラマ、しかも相手が杉咲花、「おちょやん」再び、僕の周囲のドラマウオッチャーに「アンメットの若葉竜也に注目しておいて。」と吹聴した。ところで、amazon prime CM女性版が瀧内公美さんだった。現在、大河ドラマ「光る君への」源明子、藤原道長の妾妻を演じている。彼女も僕的にはこれからの注目女優だ。

長嶋雄一クリニックお問い合わせ

診療科目(内科・消化器科・胃腸科)
診察週

月・火

木・金
奇数週
(第1・3・5週)
8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 15:00
偶数週
(第2・4週)
8:00 ~ 12:00
休診日︓第1・3・5週水曜日、第2・4週土曜日/ 祝・日曜日