文月はコンサート三昧!(佐野元春と森山直太朗)
新型コロナ感染症が2類から5類感染症扱いになったのが、ゴールデンウィーク明けの5月8日。それを見越すかのように、春先からエンターテインメント、コンサートやライブの案内が頻りにDMに届くようになった。還暦までカウントダウンに入り、いつ何があっても可笑しくない残りの人生。こうやって書くと、「長嶋大丈夫か?」、「なにか病気でもあるの?」などと問い合わせてくれる友人・知人がいることに感謝。その都度説明するのだが、両親が比較的短命だったが故、自分もきっと長くは生きられないだろう。なら、「今を生きる」、「思い立ったが吉日」、「後悔しないよう先ずは行動」が現在の自分のモットー。子育てが一段落し、障害を持った三男もかなりゆっくりだが社会性が身についてきたのも要因である。
先ずは7月2日日曜日、大阪フェスティバルホールでの佐野元春&THE COYOTE BANDの「今、何処TOUR2023」。今回はアルバム「今、何処」と同時リリースした「ENTERTAINMENT」の2枚をひっさげての全国ツアー。今回のセットリストは、この2枚のアルバムからの楽曲が中心で昔の曲はアンコールだけ。しかも名曲「SOMEDAY」はなし。ガラスのジェネレーションの歌詞「つまらない大人にはなりたくない」に触発された僕ももはや50代半ば。その熱い魂は胸に秘めつつ、いつまで経っても青臭いことばかり言っていられない。最新作は、ソングライターとしてミュージシャンとしてのキャリアを積み重ねてきた佐野さんのある意味集大成的なアルバム。しばらく振りに、耳にすっと入ってきて歌詞が脳にさっと溶け込む楽曲が多かった。もちろん、ロックンロール魂は忘れられてはいない。今回のライブがいつになく素晴らしかったのは、バックスクリーンに映像演出がなされていたこと。詩人でもある佐野さんの言葉、暗示的であり比喩的な歌詞の世界観が見事に映像化され、演奏と映像がシナジー効果を生んでさらに深みのあるライブだった。共に歩んできた元春チルドレンには至福の時間となった。
次は7月15日土曜日、森山直太朗の城ホール。城ホールと言っても大阪ではなく和歌山。和歌山城ホールは2年前の秋に建てられたばかりで、大ホールのキャパは千席弱、県民文化会館が二千なので比較的こぢんまりとしたホール。森山直太朗さんのファンというわけではないけれど、有名なメロディ・メーカーで稀代のボーカリストでもある。折角和歌山に来てくれるなら、足を運ぶ価値のあるミュージシャンと判断した。今回は、デビュー20周年のアニバーサリツアー「素晴らしい世界」。このツアーは、前・中・後編で演奏形態が異なっていて、弾き語りの<前編>、ブルーグラスバンドとの<中編>、フルバンドでの<後編>の三通りに分かれていた。和歌山公演は「素晴らしい世界<前編追加の追加>2023」と銘打たたれていることから分かるように、追加の追加で設定された弾き語りの公演。「さくら」や「夏の終わりに」代表されるように心に染み入るしっとりした曲が多く、ゆったりと座って生演奏と語りをじっくり味わうコンサートだった。圧巻は、AIに楽曲提供した朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の主題歌「アルデバラン」。上質な時間を過ごすことが出来たが、言語を理解できない三男には少し辛かったようだ。コンサート終了後は、創作イタリアンで乾杯。今回も楽しいひと時を演出できた。「我が人生に食いあり!」だ。