新春仕事始め~新春2日目で今年の運を使い果たす~
今年は大丈夫だろうか?
馬子にも衣装とはまさに以下の通りです。
今年の仕事初めは1月6日からである。最初の仕事は薪ストーブを焚く事から始まった。嫌な季節の到来である。朝早く起きて7時前にはクリニックに出勤しなければならない。まだまだ暗く、そして寒さの真っただ中である。とはいえ、暖冬の影響で初ストーブ焚きは例年よりも1ヶ月遅れである。薪をくべながらふと思った、「これから、あと何度薪ストーブの焚き初めを迎えることができるのだろうか。」
もう一つの仕事は、無事1月2日に済ますことができた。中学校の同窓会が5年ぶりに開かれた。幹事の一人として開会の挨拶を拝命されていた。ただ挨拶するだけなら特に問題はなかったが、晴れの舞台といっていいのか公式行事というのか、その日に出来立てほやほやの着物を着る事を決意していたのである。着物を着る、たったそれだけのことではあったが、この年齢になって初めて和装する、しかもぶっつけ本番でちゃんと着ることが出来るのだろうか、自分で見立てたとはいえ様になっているだろうか、柄にもなく周囲から見て奇抜にうつらないだろうか心配した、あれこれ色々なことを考えた。
終わってみればその思いは杞憂に過ぎなかった、評判は上々であった、と思う。着てみて分かった事がいくつかあった。第一に、大股で歩こうにも歩けない。開会の挨拶のため壇上にうながされたが、いつもの3倍程度の歩数でしかも時間は倍かかったように思う。第二に、普段何気なくしているトイレに手間がかかった。想像して欲しい、初めての着物に、季節がら下着にタイツをはいている状況でトイレすることを(あまりに見苦しいので詳細は割愛)。
ここからが本題。同窓会の催しものでジャンケン大会があった。一人ずつ100円を持ってのトーナメントで、勝ち抜いた人が人数分の100円玉をゲット出来るのである。前回も同様の催しものがあり、その時には初戦敗退であった。したがって、気楽な気持ちで臨んだがあれよあれよと勝ち上がった。ベスト8に残った人たちが壇上に上げられコメントを求められた。頑張りますとか、子供のため家族のためとかコメントする中で、憎まれ口をたたくのは承知の上で「もうこれ以上お金は要りません、もし優勝したら二次会に寄付します。」とコメントしたら、何と優勝してしまった。無心無欲であることがいかに大切かを実感した。100円玉のたくさん入ったビニール袋を手渡され思わずガッツポーズをとったものの、冷静に考えればこんな幸運はなく「今年2日目にしてもはや今年の運を使い果たしました。みなさん、このお金は二次会のために寄付しますが、クリニック運営のため病気になったら必ず来てくださいね。」と不安な気持ちを抱きながらしゃべった。
その時、その後に困難難題が山積みされていることは知る由もなかった。
黒に見えますが、墨黒もしくは濃いこげ茶色の着物です。