院長のコラム

最近の服の選び方〜ヨウジヤマモト受注会へ〜

何度も語ってきたことだが、しばしば「そんな服どこで買うの?」と尋ねられる。ファッションや美容関係者なら「ヨウジ(ヤマモト)ですか?」と問いかけられるけれど、一般人には「そんな服」に映るのだろう。そんな服とは一体どんな服なのだろう?「オシャレですね。」の枕言葉がないから、奇抜・異様・珍妙・エキセントリック、きっと侮蔑の意味が込められているに違いない。説明するのが面倒なのでブランド名を言わず、「東京の南青山で。」と返答すると妙に納得されるから不思議。「南青山でもこんな人(自分のような)ごく少数派ですよ。」と内心で意趣返ししている。その次に聞かれるのが、「どうやって購入するの?東京まで行くの?」。これに対しては率直に、「パリコレの写真やコレクション画像を見て担当者と電話で相談しながら。付き合いが長いし遠方なので通販みたくしてもらって。」と返答。しかし、近年それが非常に困難になってきた。

以前から本店の担当者に「受注会来ませんか?」と声をかけられていた。(本店で開催される)受注会では、コレクションピースはもちろん、コレクションに持って行ったけれど最終的に出展されなかったものや、そのシーズンの規格外商品が青山本店に一堂に会する(らしい)。誰もが参加出来るわけではなく声がかかった顧客だけ。年に二回開催される店舗担当者の受注も兼ねた一代イベント。随分前、担当者から「来シーズン気になるものがありますか?」と電話で尋ねられた際、いくつか候補を上げたら、「実はですね、規格外でBACKLASHとのコラボドクタージャケットが出るんですよ。」と勧められコレクションモデルを諦めたことがあった。BACKLASHとは唯一無二、独特な風合いの製品づくりで有名な日本のレザーブランド。レザー偏愛者の僕には、最新コレクションよりレザー製品が優先されるから素晴らしい提案と思いつつ、「受注会ではそんなものまで見れるのか?」頭の隅に印象が残った。

そうは言え、受注会は旅費と宿泊代、自腹を切って参加しなければならない。和歌山から行くにはあまりにコスパが悪い。それに、僕は顧客と言うには付き合いが長いだけの古客で小客に過ぎず、心苦しさがあった。ところが、近頃はそうも言ってられなくなった。ヨウジヤマモト社は、以前と比べて商品管理が徹底していて、特に高額商品はかなり生産数が絞られている。したがって、「二点を比較してどちらかに検討したい。」と言っても、完売していたり納期が異なったりして見比べることが困難に。それと、たまたま店舗に行ったら「えっ、この商品こんなに良かったの、写真で見るよりずっといい!」、二次元画像だけで選択し購入したものを後悔することが多くなった。更に、ここ数年「ヨウジヤマモト」はいわゆるセールをしなくなった。かつては、「二番手、三番手のお気に入りはセールまで待てばいいや。」と気楽に考えていたけれど、それも出来なくなった。「これは絶対に欲しい!」と思う商品を確実に手に入れるためには、受注会に行かなければならないことを悟った。

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