院長のコラム

有機ELテレビ


人生は何が起こるか分からない。今日、大地震が起こるかもしれない。明日、交通事故に遭うかもしれない。明後日、癌を発症するかもしれない。もし不測の事態が起こらなかったとしても、僕の寿命はあと5年である。母が49、父が59、この時代なら早逝と言える年齢で何れも癌死している。二人から濃密な癌遺伝子を引き継いでいる僕は、きっと長生き出来ないに違いない。残された時間をどう過ごすか日々考えている。好きな車と時計はもはや決まっている。

家電製品の進歩は飛躍的である。自宅のテレビを購入してはや5年、この間2度ほど大きなトラブルを経験していて、そろそろ買い替えを検討していた。使い慣れていることから製品はソニーのブラビア、リビングボードに収まる最大サイズは65インチ、昨年から該当する製品を価格.comでずっと見ていた。評判や性能を考慮し狙っていたのは、製品番号KJ-65A9Gの有機ELテレビだった。2019年に発売された同モデルは、昨年モデルチェンジされず見送ることにした。今春、後継機モデルと目されるXRJ-65A90Jが発売された。定価が税込み55万円の超高額商品である。今年はオリンピックイヤーなので、オリンピックが終われば値頃感が出るだろうと目論んでいた。けれども、一向に値下がらず最安価格でさえ予算と相当乖離があった。家電製品は、アフターケアを考慮して地元の家電量販店で買うようにしているが、地元量販店の価格は最安価格よりもむしろ定価よりの設定のため更に高嶺の花であった。

同サイズの液晶トップモデルにすれば、14万ほど安くなり十分予算内であった。有機ELにするか液晶にするか、随分迷った。確かにコスパも大事だが、画像表現力に優るとされる有機ELのパフォーマンスも捨て難い。最終判断の根拠は僕の残された人生であった。「有機ELを経験せずして死ねるか!14万ほどの価格差は5年換算すれば年3万ほどのアップに過ぎない。」と割り切って有機ELの購入を決意した。次の問題は、アフターケアの心配なネット通販にするかケアに安心な地元量販店にするかである。流石に、全く同じものを購入するのに10万円弱の価格差は大き過ぎる。とはいえ、大きなテレビなので2階への搬入と設置は素人にはほぼ不可能である。価格.comに表示されている店舗を一つずつ見ていたら、最安価格に近いところに、全国設置対応可能で延長保証もつけることができ、なおかつ長嶋家得意の60回無金利分割ローンが可能な店舗を見つけた。ローン審査が通るかどうかの懸念はあったが、すんなり通過し10月某日我が家に新しいテレビが到着した。

物欲が衰えることはないけれども、有機ELテレビの購入により現時点でやり残したことはなくなった。「いつ何があっても、いい人生だった、十分にやり尽くした。」ような気になっている。そうはいっても、独立して以降自身が築き上げてきたものがあり、家族や多くのスタッフが僕にはいる。遺伝子という運命の前に立ちすくむ訳にはいかない。後天的因子でもって定めを打破しなければならない、と心に誓っている。こと健康管理に置いては誰よりも真摯であると自負している。ただし、飲酒を除けばの話だが。

長嶋雄一クリニックお問い合わせ

診療科目(内科・消化器科・胃腸科)
診察週

月・火

木・金
奇数週
(第1・3・5週)
8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 16:00 8:00 ~ 15:00
偶数週
(第2・4週)
8:00 ~ 12:00
休診日︓第1・3・5週水曜日、第2・4週土曜日/ 祝・日曜日