欲望の果て
フェラーリを体験
この車に乗りました。
おそらく最初で最後の経験でしょう。
以前、「膨れていくだけの欲望」というタイトルでコラムを書いた。5LV8エンジンの車(レクサスISF)を、人生最後の車と思って清水の舞台から飛び降りるつもりで購入した。しかし、3年も経つと持て余して、1.8Lのハイブリッドエンジン車(レクサスCT200h)に買い替えた。「エゴからエコへ」と言いつつも、新しいものを欲しいという欲望は留まらないことを書いた。先日、機会があってフェラーリ(458イタリア)を運転できた。再度、「膨れていくだけの欲望」という言葉が脳裏を横切った。
同じようなエンジンとは言え、スポーツセダンとスポーツカーは全く異なった。乗り込んだ先ずの印象は、着座位置が低くシートがタイトで、当たり前のことだがスポーツカーを運転するという雰囲気に満ち溢れていた。スタートボタンを押したらエンジンが爆音とともに鳴り響いて、目を覚ましたエンジンの咆哮が常に後ろから聞こえた。うるさいかと問われればそうではなく、むしろ心地いい音色であった。かといって、自動車評論家がやみくもに使う官能的であったかと言えばそうでもなく、我を忘れるほどでもなかった。 二十分程度運転させてもらった。運転している時は、アクセルに素直に応じるスピードと唸るエンジン音、シフトダウンした時のブリッピング音、まるでF1レーサーのような気分になった。「ああフェラーリ、フェラーリよ。」言葉にならなかった。 シンデレラがそうであるように、いつまでもピーターパンでいられないように、いつまでも夢は続かない。夢をかなえた途端、新しい夢が出現する。フェラーリで言えば、458イタリアをもし買ったなら、次にV12ベルリネッタが欲しくなるに決まっている。欲望には果てのないことを、今回のフェラーリの試乗で思い知らされた。貴重な、そして教訓的ないい経験をさせてもらった。 ところで、何の制約もなくなったらどんな車が欲しいか、少し考えてみた。「総合的に考えてアストンマーチンかな。」、やはり欲望には果てがない。 |
この車のディーラーに行って来ました。 全く相手にされませんでした。 |