院長のコラム

海月

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まだまだ知らないことが多い、つくづく感じる出来事があった。

ギターを習い始めて約二年、人前で演奏するにはまだまだ技術不足なことは重々承知している。あまりに上達しないので辞めたくなることもあるが、趣味と実益を兼ねているので何とか欠かさず通えている。習うようになってから二次会にカラオケに行けば以前よりも声が出るようになった。声がかすれなくなったように感じている。また、長い年月で見れば、ボケ防止に役立つと確信している。楽譜を見ながら、左手はコードを押さえ右手は弦をかき鳴らす、しかもそれに合わせて歌うとなると相当高度な協調運動になる。認知症の現実を目の当たりにしておののいている昨今である。今から予防に努め始めた。

現在取り組んでいるのがシャッフルビートである。素人が詳細を説明するのは困難だが、要は跳ねるように弾くそうだ。一言で跳ねるようにと言っても、これがなかなか難しい。8ビート、16ビートの基本練習にしばらく明け暮れた。少し出来るようなった時、先生から課題曲として与えられたのがスピッツの「チェリー」だった。よく聴いていた曲である、お茶の子さいさいと思いきや、演奏の観点から眺めると全く違っていた。リズムといい歌詞の内容といい、味わい深い名曲であることを今更ながらに理解した。気持ちよく楽しい曲なのだが、その分テンポが速い。リズムの速さにシャッフルがついていかない。「跳ねてませんよ。」先生からいつも指摘されている。どうにかこうにか形になってきた頃、同じリズムの延長線上にある次の課題曲を与えられた。

コブクロは誰もが知るデュオである。初めて聴いてもコブクロと分かる歌声に、コブクロと分かる独特のメロディライン。たくさんのコブクロの曲を聞いてきたはずだが、思い返すと聞き流していただけでキャッチーなサビだけを取り込んでいたに過ぎない。正直なところ、分かり良すぎるが故に避けていたきらいがあった。何と、今回の課題曲は「流星」である。師の教えは絶対に断らない、一度も聞いたことがなかったが、与えられた楽譜を見ながらyou tubeを見ながら歌ってみた。何度トライしても、ある言葉になると躓く。楽譜には「海月」と書かれている。うみづき?みづき?うづき?何々?、いよいよネットで調べみたらびっくり仰天、驚天動地、衝撃的な結末が待っていた。

僕には知らないことが多すぎる。人生五十年も生きてきて何度もその言葉を使ってきた。恥を承知で告白する、「海月」はクラゲと読むそうだ。あの海に浮かんでいる、刺されたら痛いあのクラゲである。きっと、このコラムを読んでくれている方の半分は恐怖に打ち震え、半分は蔑んでいることだろう。卒倒しそうになりながら、僕は子供たちに「何て読む?」LINEした。するや否や「くらげ」の返信。更に打ちのめされた。調べれば調べるほど、もはやパンチドランカー状態である。クラゲは軟体動物ではないそうだ、刺胞動物に属するらしい。単なるギターの話が、別次元で深みにハマっていった。僕には知らないことが多すぎる、だから生き(行き)続けなければならない。晩夏に思いを巡らせている。

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