院長のコラム

白いクルマ(S660弐号機)

運転免許を取ってからかれこれ三十年が経った。この間、生活様式が学生から勤務医、独身から夫婦を経て家族連れ、そして現在の企業経営者へと移り変わって行った。振り返ると、介護事業所の車を除き息子達の車まで入れると十九台もの車を購入してきたことになる。ボディカラー別の内訳をみると、黒と赤系が多くそれぞれ七台、青系が三台、アルファロメオ159のシルバー、レクサスCTの黄金色が一台ずつである。黒色の服を好む僕としては当然といえば当然だが、考えようによってはこれだけの数があれば一台くらいあってもと不思議に思うのだが、この中に白い色の車は一台もない。なぜだろう、改めて考えてみた。

第一に、車で走っていて分かることだが白系統の車の比率は一番多い。特に、製薬会社の営業車はほぼ白と言っても過言ではない。折角の高い買い物なのに皆と同じ色を選択するのは、僕には無個性、没個性という潜在意識があるように感じている。第二に、よく言われることだが白色は膨張色である。対極にある収縮色の黒と比較すると大きく見えて間延びした印象がある。第三に意外と水垢が目立つことだ。黒は埃や汚れが目立つが洗えば消える。しかし、雨ジミは白い服の黄ばみと一緒で一旦つくとなかなか取れない。黒濃色車なら近づいてみないと良くわからないが、白い車のドアミラーから伸びる黒い縦筋の何と目立つことか。僕は、無性にその部分が気になってしょうがない。その他にも理由がある。僕は車全体のフォルムやラインが好きだ。しかし、白のボディだとどうしてもボディパネルの隙間のラインが目立って煩わしい。また、白だと陰影のコントラストが弱く造形美を損なっている印象がある。そもそも白は人気色だが、カタログを見ると白をイメージカラーとする車は意外と少ないように思う。

三年間乗った黒(正確にはプレミアムミスティックナイト・パール)のホンダS660がこの秋に車検を迎える予定だった。経営者になって以降、三年以内に車を買い換えているので車検を迎えたことがない。しかし、ことS660に関して言えば代替え車がなく、劇的なマイナーチェンジもなく車検を通そうと考えていた。モデューロXなる最上級グレードも追加されたが、「軽自動車に三百万はないやろ。」全く食指が動かなかった。ディーラー担当者から「(モデューロXの)見積もりだけでも作るんで、一度見るだけ見てくださいよ。今なら発売直後に納車出来ますよ。」と頼まれた。「最近は三年ごとに乗り換えているので、前から気になっていた三年の残価設定で見積もってよ。」と気軽に返事をした。すると下取り価格はまずまず、三年後の残価設定率は高い、そうすると月々の支払いは何と一万七、八千円で済むことが判明した。車検を通す費用や下取り価格の下落等、総合的に判断して買い替えを決意した。モデューロXは黒が選択できない。幌がワインレッド、内装も同色が基調なので、赤が最も映えるボディカラーと言うと白である。白色にずっと何かしらの抵抗があったが、今回はすんなりと違和感なく白を、二十台目にして選択することが出来た。納車されて一週間以上経つが、とてもいい色を選択したと自負している。「食わず嫌いはあかんな。」、今回もつくづく思った。先入観がいかに選択の幅を縮めているか、車のボディカラー選択と言う観点で三十年目にしてようやく理解できた。次回の選択が楽しみである。

S660 2

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