院長のコラム

石の上にも3年~経営者の立場から(2)~

2010.04.8

開業3年を振り返って
10-4-8

1)基本理念の作成と周知徹底
自身にもスタッフにも周知徹底したことは、基本理念「ホスピタリティの追求」でした。「医療におけるおもてなし」といってもマニュアルなどありません。一流ホテルのような対応が必ずしもいいとは限りません。定期受診してくれている患者さんにむかって「いつもありがとうございます、今日は如何なさいましたか。」と聞くよりは、「今日はなっとうしたんな。」と聞く方が親近感があり、当地方においてはおもてなし度アップです。一流レストランのようなゆっくり時間をかけたおもてなしよりも、吉牛(牛丼の吉野家の略)のように、早く検査して早く診断をして早く治療を開始し、一刻も早く帰宅もしくは仕事場に戻れるようにすることのほうがおもてなし度アップです。要は、その患者さんに合った対応、患者さんが望んでいる対応をこちらが汲み取って対応することが「医療におけるおもてなし」、と僕は考えています。僕自身が率先垂範、言動で示してきたつもりです。スタッフ教育にはマニュアルなど作成せず、「自身が行きたくなるようなクリニックの雰囲気にしてください」「自分が困った時どう対応してもらいたいかを想像してください。」とスタッフに言葉を投げかけるだけであとはスタッフ任せ、自分なりに自分なりの「おもてなし」を実践してくれているようです。

2)情報の発信
新規開業するにあたって、情報発信の必要性を強く感じていました。知る人ぞ知るクリニックでは経営などやっていけません。開院前日に当地方の折込新聞に大々的に記事を取り上げてもらい、以後も折につけクリニックの取り組みを同紙に取り上げていただいています。その他には、依頼があれば地元紙、折込新聞、大手新聞の地方版に広告を出しています。
圧巻は、当地方のフリーペーパー「ラカン」に広告を出したことです。ヘアーサロンや雑貨屋、飲食関係、美容関係が中心のおしゃれなフリーペーパーに、開業医で広告を出したのは当院が初めてです。ラカンの社主が当院に来てくれた際、「先生のしようとしているコンセプトはよくわかりました。なので、今までの診療所とは違う形で情報発信したほうがいいですよ。」と言う言葉に勇気づけられ(騙され?)、当院がターゲットとしている年齢層とは全く異なる年齢層が読者のフリーペーパーに広告を出しました。はたしてその効果はいかに・・・。
「前から一度行ってみたいと思っていたのですが、ようやく風邪を引いたので来れました。」「カッシーナのチェアおしゃれですね。」「とても居心地のいい空間ですね。」などと感想を述べてくれる若い世代の来院が、他院より多いようです。経営者としては、してやったり、というところでしょうか。

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